運用上の問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 07:56 UTC 版)
交換部品は専用品となり、一般の自転車店では扱いがない。そのため、修理やメンテナンスは専門店扱いとなるか、部品を入手して自ら行うこととなり、維持するために必要な努力は一般的な自転車より大きい。 通常の折りたたみ自転車の車重よりも遥かに軽い約6キログラムの車重も、実際にカバンで持ち運ぶと重く、狭い入り口などでぶつけてしまう。A-bikeの「折り畳んで小さくなるイメージ」より「現実の大きさと重量」を考え、また、折り畳み時はA-bikeそのものが「荷物」になることを意識しておく必要がある。 パンク修理やチューブ交換はホイールの大きさから、よく訓練されコツをつかんだ人が適切な道具が使える条件以外では、かなりの困難が伴う。使用時にパンクした場合はその場での修理を試みるのではなく、以降の行程を交通機関に切り替えるなどの運用も常に意識する必要がある。 奇抜とも言える形状から衆目を集めやすい。自意識過剰となったり、興味を持つ人から声をかけられたりするなどもあり、他人との関わりを嫌う性格の人には向かない可能性がある。 安全性を確保するため搭乗には身長160cm~193cm、体重85kgの制限がある。 自転車にしては小さいため、他の荷物に紛れ込ませて施設に入場したり、輪行が可能である。しかし、自転車の持ち込みが禁止されている場合は違反行為となり罰せられる可能性はある。 A-bikeを日本で防犯登録を行う場合、A-bikeの扱いに慣れていない防犯登録所(自転車店)では登録に必要なフレーム番号が刻印でないためこれを判別できない。刻印に代わる個体の識別はシリアル番号で可能である。シリアル番号はクロスピースフレーム(水平のフレーム)の下側に6桁もしくは7桁の数字で示され、ハンドルステムのホログラムステッカーにも同番号が示されている。シリアル番号近くに表示されている「YRxxxxWKxx」は製造年月(YRは年、WKは第何週)を示すものである。日本の代理店が輸入したものは代理店が独自にシリアル番号を設定し刻印の追加工をしているものがある。
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