運用上の注意
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 16:09 UTC 版)
「Power over Ethernet」の記事における「運用上の注意」の解説
ツイストペアケーブルによる電源供給という特性から、一般にPoEでは以下の点に注意を要する。 活線挿抜をすると接合部の放電により火花が発生し、機器トラブルや故障のおそれがある。イーサネットもツイストペアケーブルによる活線挿抜を積極的には認めていない。 規格に回路保護が盛り込まれておらず、これを実装しない製品では異常電圧発生時に大きな弱点となる。LANポート内のパルストランスの中点からPoEの電源回路へ直接接続されるため、PSE・PDのいずれのPoE機器においても屋外使用または屋外から引き込んだケーブルの接続を行うと、雷サージなどにより異常電圧が機器電源部を直撃し、容易に損傷する。 特に日本における内線規程では、電力線(強電流回路)と信号線(弱電流回路)が区別されている。海外においてはTN-C接地やTN-S接地が多く用いられているが、日本では信号線は一般にTT接地が標準であるため等電位ボンディングが難しく、PoE機器を始めとする通信機器が壊れやすい環境であることに留意する必要がある。
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