連続脱線事故と5両固定編成の登場とは? わかりやすく解説

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連続脱線事故と5両固定編成の登場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 00:43 UTC 版)

小田急4000形電車 (初代)」の記事における「連続脱線事故と5両固定編成の登場」の解説

1969年から、小田急では朝の通勤輸送対応策として、全長20m級の大型車による8両編成での運行開始することになっていたが、この時点では大型車のみで8両編成組成できる形式5000形1800形しか存在しなかった。折りしも1800形1967年から1969年にかけて体質改善工事実施されており、ブレーキ4000形と同じHSC変更されていた。 このような事情から、4000形1800形連結した8両編成について検討進められ理論上問題ないという結論となったことから、1969年から1800形4000形連結した5両編成での運用が、それに4000形をもう1編成連結した8両編成での運用開始された。1800形4000形連結運用によって、朝の通勤急行のうち9本が4000形1800形連結した大型8両編成運行できるようになり、大幅な輸送力増強図られた。 ところが、4年ほど経過した1973年4月19日5月2日連続して脱線事故発生したこのため急遽1800形との連結中止されることとなり、1800形4000形連結によって運行されていた9本の通勤急行のうち、7本を4000形だけで運用する必要に迫られた。このため、7編成に対して制御車外したうえで他の編成連結する暫定5両編成組成され編成から外され制御車7両は休車となった脱線事故については、運輸省内に「小田急線連続脱線事故調査委員会」が設置され同年5月28日深夜には検証原因究明のために実車使用した測定試験が行なわれた。日本の私鉄における脱線事故で、大掛かりな現車試験が行なわれるのはこれが初めてのことであった。この結果脱線の要因低速時浮き上がり脱線であることが判明した当時小田急電鉄勤務だった生方良雄は、後年4000形パイオニアIII台車と、ばねの固い1800形のDT13形台車相性悪かったことが真実だと思う」と述べている。 その一方制御車7両が休車となったことによって運用車両数が確保できなくなり一部列車の編成削減余儀なくされる態となった。この対応策として、1974年から4000形中間電動車増備することによって暫定5両編成解消することになった中間電動車増備にあたり制御車使用していたPIII-706T形台車増備される中間電動車流用することになり、1974年から1975年にかけて制御車台車新製された軸ばね空気ばね台車のTS-814形に交換した。PIII-706T形台車若干改造のうえで電動台車のPIII-706M形に変更された。しかし、増備される中間車26両であるのに対しパイオニアIII台車提供する制御車両数22両だったため、不足する4両分台車軸ばね空気ばね台車のTS-818形を新製した。主電動機については、ABF車のものを流用することになり、ABF車の淘汰進められることとなった5両固定編成に伴いデハ4000番台パンタグラフ撤去したほか、クハ4050番台電動空気圧縮機 (CP) を大容量のC-2000M形に交換しデハ4200番台車両にも搭載された。 中間電動車増備により、1976年まで13編成5両固定編成化され暫定5両編成解消された。 1973年から1976年にかけて自動解結装置電気連結器設置が行なわれたほか、1976年から1978年にかけて全ての先頭車スカート設置したまた、3両固定編成クハ4050番台電動空気圧縮機 (CP) を大容量のC-2000M形に交換した

※この「連続脱線事故と5両固定編成の登場」の解説は、「小田急4000形電車 (初代)」の解説の一部です。
「連続脱線事故と5両固定編成の登場」を含む「小田急4000形電車 (初代)」の記事については、「小田急4000形電車 (初代)」の概要を参照ください。

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