議員初当選とは? わかりやすく解説

議員初当選

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 13:34 UTC 版)

森喜朗」の記事における「議員初当選」の解説

政治家に転じるきっかけは、農機具メーカー井関農機取材中に岸信介側近衆議院議員今松治郎知り合ったことだった。井関農機創業者である井関邦三郎と今同郷同級生であり、邦三郎息子・昌孝は青年会議所所属していた。昌孝と親しくなったは、「今選挙手伝ってみないか」と持ちかけられ承諾した。なお、牛尾治朗とも昌孝を通じて1963年頃に知り合っている。 今秘書務めた後、1969年第32回衆議院議員総選挙に旧石川1区から立候補。この選挙10人が乱立する混戦模様で(自民党3、社会党1、公明党1、民社党1、共産党1、保守系無所属1、革新系無所属1、その他無所属1)、泡沫候補見られていた。実際田中角栄自民党幹事長を「泡沫候補」と呼んで公認与えなかった。 自民党公認は既に満杯だった。自民前職2人坂田英一井村重雄)が健康上の理由出馬断念したが、別川悠紀夫奥田敬和新たに公認を受け、公認得られなかったため、保守系無所属出馬することになった出馬際しは今秘書務めていた縁から、岸信介元首相による応援を岸の秘書である中村長芳通じて要請。岸は要請快諾しはるばる石川まで応援駆けつけた。60年安保闘争は「安保騒動」と呼ぶ)による悪影響懸念する声もあった。親族も父と同じく出馬反対意見大勢であったが、選挙直前一族会議中に、近隣の家から出火した。この時、決死覚悟で家にとびこみ仏壇抱えて出て来たという。当時北陸地方仏教への信仰篤い土地柄であったこともあり、この行動風向き変えることになったまた、根上町内の森町長への信頼感認めてこなかった既存自民党組織地方議員奥田などへの反発から、町内では住民総出選挙運動協力する雰囲気となり、昼は老人子供しか残っていないという有様であった加えて、岸の応援地元での人気上昇し下馬評覆してトップ当選したは、無名の泡沫候補に過ぎない自分応援のためにわざわざ駆けつけた岸に対し終生恩義忘れない姿勢示しており、後年岸の外孫である安倍晋三首相に就任した際は、後見人として安倍支えることになる。 当選後田中自民党幹事長を党本部呼び、金を渡そうとした。反発すると、二階堂進が「(追加公認の)公認料および貸付金」と説明してに金を受け取らせた。田中態度見て、「この人とは絶対に席を同じにできない」というものの金を返却することはなかった。帰途福田赳夫邸に寄ってさらなる資金援助期待したものの、相手にされず空振り終わった。 この選挙では同じ選挙区奥田敬和初当選しており、2人ライバル関係はのちに「森奥戦争」と呼ばれるうになる石川1区では追加公認併せて自民党議席独占したが、唯一の前職桂木鉄夫落選した立候補前は青年会議所においても、地元小松代議士なりたい者が何人も在籍していたためライバル視され、地元会議所入会させてもらえなかった。会議所企画した催し物でもスピーカー抑えて話をさせないようにされたと言う。それに憤った人達が「青朗会」を立ち上げ選挙運動での中心組織となっていった。青年会議所入会したのは衆院選初当選後、牛尾の引きによってであった当初ライバル故に反対されていたが、「東京引き受ける」と会頭務めていた牛尾啖呵切って慌てた小松受け入れたという。

※この「議員初当選」の解説は、「森喜朗」の解説の一部です。
「議員初当選」を含む「森喜朗」の記事については、「森喜朗」の概要を参照ください。

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