論語集解板木とは? わかりやすく解説

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論語集解板木

主名称: 論語集解板木
指定番号 67
枝番 0
指定年月日 1993.06.10(平成5.06.10)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 歴史資料
ト書
員数 32
時代区分 室町
年代
検索年代
解説文: 論語集解」は魏【ぎ】の何晏【かあん】が前漢孔安国こうあんこく】、後漢鄭玄【じようげん】等の説を取捨し著した論語』の注釈書である。「論語集解」の版本南北朝時代正平十九年(一三六四)に泉州堺で道祐居士により刊行され以後室町時代通じて数度復刻された。これらは「正平版論語【しようへいばんろんご】」と称され論語わが国での最初印刷本として著名である。中国早く亡びた古注伝えるものとして、楊守敬【ようしゆけい】がこの版本得て六朝の遺経として清光十年明治十七黎庶昌【れいしよしよう】の「古逸叢書【こいつそうしよ】」に収録している。
 正平版論語集解版本は、現在五種の版が確認されている。正平十九年の初刻本の板木失われ今回指定した板木室町時代前期最初復刻が行われた際のものである。この板木京都相国寺伝わったが、いつの頃か江戸もたらされ狩谷掖斎【かりやえきさい】や市野迷庵【いちのめいあん】などの注目するところとなっていた。これが明治三十三年一九〇〇)に帝室博物館所蔵帰したのである
 「論語集解」は一〇二〇からなるが、板木は全四九のうち三〇現存する一枚板木両面二丁ずつ、計四丁を彫るが、裏面一丁だけのもの、無彫のものが若干ある。四周単辺で一丁一二行(半面六行)、版心は特に設けず版心に当たる部分に巻・丁数のみがある。版面外の左右端に整理刻記のあるものもある。左右把手)は全て失われているが、釘で板木打ち付けていたことが知られる
 わが国では仏教経典印刷早くら行われており、その板木も伝わるが、外典【げてん】の印刷が行われるようになるのは鎌倉時代末期からである。「論語集解板木は、経書現存する最古板木であり、また外典代表する板木として価値がある



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