談山神社本殿造営図並所用具図とは? わかりやすく解説

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談山神社本殿造営図並所用具図〈永禄二年七月/〉

主名称: 談山神社本殿造営図並所用具図〈永禄二年七月/〉
指定番号 45
枝番 0
指定年月日 1988.06.06(昭和63.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 歴史資料
ト書
員数 8鋪、4
時代区分 室町
年代 永禄2年
検索年代
解説文: この談山神社本殿造営図並所用具図は、いずれも永禄二年(一五五九)の再建時のもので、既に『神社古図集』(宮地直一監修昭和十七年刊)に収められている。
 現在の体裁はいずれも未表具で、本殿造営図は(一)平面図(二)背面図(三)縦断面図、(四)木鼻詳細図(四図があり、そのうちの一図は台座詳細図)、(五)内陣天井詳細図(六)釘隠詳細図(七)平面略図七種がある。また所用具図には(一)詳細図(高、中)、(二)正面図(三)神輿平面図三種存している。これらのうち本殿平面図背面図縦断面図及び神輿平面図十分の一縮尺、その他は平面略図以外は原寸描かれている。図中の本殿は、現在の本殿嘉永三年再建)や旧本殿元和五年及び寛文八年再建)と形式規模は同じであるが、細部の手法は室町時代特色伝えている。また、これらの図は墨〓と墨糸を以て描かれたもので、室町時代作図あり方をも示している。縦断面図の紙背には公所方の三綱上座寺主都維那とともに中﨟方(一﨟、二﨟、三﨟)の僧名と花押がみえ、その上方には「永禄貮年乙未七月四日」の年紀があり、併せて紙数記されている。また、木鼻詳細図のうちの台座詳細図紙背にも同様の年紀があるほか、ほとんどの紙背にも僧名と花押がある。これらの僧侶については『談山神社文書』中の同時期の文書にもその名がみえている。図の体裁及び寸法注記等の筆跡からみて、本図はいずれ永禄二年の作図考えられ本殿造営際し併せて所用具類を新調した時ののである
 この談山神社造営図は、善光寺造営図とともに伝来明らかな室町時代まとまった造営図で、特に所用具図を併せ存することは他に遺例がなく、中世建築史研究上に貴重である。
 附の朱漆は、所用具図のうちの高詳細図をもとに製作されたものとみられる
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