詳細仕様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 06:08 UTC 版)
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詳細仕様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 01:16 UTC 版)
「フォルクスワーゲン・VR6型エンジン」の記事における「詳細仕様」の解説
最初のVR6型エンジンは、鋳鉄製シリンダーブロックとアルミ合金製クロスフローシリンダーヘッドを持ち、バルブ数は1気筒あたり2バルブ、タイミングチェーンで駆動されるDOHCエンジンであった。点火装置と燃料噴射装置はボッシュ製en:MotronicECUで制御、吸入空気量はエアフロメーターで計測され、エンジンのノッキングはシリンダーに設けられた2つのノックセンサーで検出され適切に点火時期が制御されている。排気ガスは三元触媒で浄化され、当時の排ガス規制をクリアしていた。 フォルクスワーゲンは最初のVR6型エンジンに "AAA" という識別IDコードを与えた。"AAA" 型のVR6型エンジンは2.8Lの排気量を持ち、ボアは81.0 mm、ストロークは90.0 mm、シリンダーバンク角度は15度で、圧縮比は10.0:1であった。なお、ヨーロッパ国内の仕向地によっては2.9Lのエンジンも用意していたために、2.9 Lエンジンには"ABV"という識別IDコードが与えられた。 クランクシャフトは鍛造製で、6つのクランクピンと7つのメインベアリングを備えている。シリンダーはフリクションを軽減するためにコネクティングロッドメインジャーナルから22度オフセットされたオフセットシリンダーを採用している。吸気バルブ径は39.0 mm、排気バルブ径は34.3 mmであり、ラッシュアジャスター(油圧タペット)を介したロッカーアームによって駆動される。ピストンとピストンリングは通常のエンジンと変わらない構造のものを使用しているが、シリンダーヘッドを一つしか持たないためピストントップはシリンダーに対して斜めに傾いており、シリンダーブロック上面に出て来るピストントップが全て水平面を示すように製作されている。 VR6型エンジンは一つのシリンダーヘッドで千鳥配置されたシリンダーに吸排気ポートを設ける関係上、シリンダーの前後バンクで吸気ポートと排気ポートの長さが異なっている。吸気ポートの長さの違いはインテークマニホールドのランナーの長さを変えることと、カムシャフトのオーバーラップ量を調整することで対処している。なお、最初のVR6型エンジンでは前後バンクで吸気ポートの長さが420 mm違っていた。排気ポートの長さの違いは3つのY字型エキゾーストマニホールドの長さ調整で対処している。VR6型エンジンのエキゾーストマニホールドは鋳鉄製で、6-3-1の順番で排気が集合されている。 冷却系統のウォーターポンプはシリンダーブロックに設けられたベルトドライブ式のメインポンプの他に、エンジン停止中の冷却水循環の為の電動式サブウォーターポンプが備えられている。オイルフィルターは一般的なスピンオン式ではなく、分解交換式のものがこのエンジンから採用された。油圧系統はドライサンプで、オイルポンプはインターミディエイトシャフトで駆動される。オイルポンプ内には油圧制御バルブが内蔵されている。 シリンダーブロックはパーライト質の良質な調質鋼から削り出されており、シリンダーは3気筒ずつ15度の角度で左右に振り分けられて穴が開けられており、各バンクのシリンダーの間隔は65 mmである。通常のV型6気筒に比べると若干エンジンの長さは長くなるが、シリンダーヘッドを一つしか持たない分、エンジン全幅はかなり小さくなる。 前後バンクのシリンダーの中心線はクランクシャフトの中心線から12.5 mmずつオフセットされており、120度間隔で各気筒に点火する直列6気筒と同様の点火時期を採用してエンジン振動の軽減を図っている。点火順序は1-5-3-6-2-4である。
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