詳細:レコード業界での使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 20:37 UTC 版)
「ワールドミュージック」の記事における「詳細:レコード業界での使用」の解説
「ワールド・ミュージック」は最初、学術の世界で非・西洋の音楽を指すために用いられた側面がある。もうひとつは、ピーター・バラカンや北中正和が共通して紹介している、イギリスのレコード店から分類が困難なレコードがあると意見が寄せられ、1987年に同国で始まったという説である。また輸入盤通販店「タムボリン」の店主で、元・音楽雑誌「包(Pao)」の編集長の船津潔は「ワールドミュージックという音楽用語は1987年のイギリスの音楽雑誌『フォーク・ルーツ』(のちに『エフルーツ』と名称を変更)に見ることができる。『フォーク・ルーツ』は11社11枚のCDを ”World Music” の名の下に広告を打った。これを機にワールドミュージックというジャンルが世界規模で始動した」と指摘する。ワールド・ミュージックは80年代後半には音楽界やレコード業界での流行語になっていた。 フランスでは、毎年、夏至の6月21日、フランスのさまざまな地域で "Fête de la Musique"(音楽祭)が開かれており、ここでは特定の地域の音楽に限定することなく、世界中の音楽の演奏家たちが参加しフランス全土で演奏する音楽祭である。また、この Fête de la Musique の日以外でも、世界各地の演奏家を招いて、フランスの音楽家と世界の音楽家の共演が見られる。 ヨーロッパでは、夏場のバカンスシーズンに、各地(多くの場合、リゾート地)で、ワールドミュージックのフェスティバルが開催されている。ヨーロッパ各国だけでなく、中国など他の地域でも「World Music Day」という名のワールドミュージックの祭典が開かれている。インド、ドイツ、イタリア、ギリシア、ロシア、オーストラリア、ペルー、ブラジル、エクアドル、メキシコ、カナダ、アメリカ、イギリスなどでの祭典がこれに当たる。 1982年にピーター・ガブリエル がイギリスでウォーマッド (WOMAD, World of Music, Arts and Dance) という音楽祭を主宰し、やがてこの音楽祭は、ヨーロッパ各地、アジア、アフリカのカナリア諸島などに広がった。
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