衛星放送の場合
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「全国高校野球選手権大会中継」の記事における「衛星放送の場合」の解説
1988年に初めてハイビジョンでの生中継(試験放送)を実施し、1992年から2000年まではハイビジョン試験放送で中継をしていた。実況は独自のもので(地上波テレビ・ラジオ放送とは別の人物が担当)、解説者は開会式と準々決勝以降に登場した。試験放送のためCMを放送出来ず、イニングチェンジ中はスコアーボードと「Hi-Vision ABC」のロゴが映し出されていた。ハイビジョン試験放送開始当初は一日の放送が高校野球中継しか編成されず、中継が終わると試験放送自体も放送終了していた。中継が早終了すると環境映像のフィラーを流していた。 BSデジタル放送では、BS朝日が本放送開始(2000年12月1日)の翌年・2001年から全試合を試合終了まで生中継している(2001年は独自編成で一部カメラを地上波中継と共用。2002年から地上波と同時放送)。CS放送はスカイ・Aスポーツプラスが「サテライトABC(ch.O<チャネル・オー>)」として開局した1990年より、毎年夕方から(現在は18:00、プロ野球・Jリーグ中継のある日はそれの終了後から)翌日の朝にかけて、当日に行われた地上波の中継を全試合ノーカットで録画中継している。これにより、それまでは事実上『熱闘甲子園』や記録映像のためだけの実況となっていた18時台以降の箇所の実況中継も、BS・CSを通じて視聴できるようになった。 なお、スカイ・Aは1995年の第77回から2000年の第82回まで、ハイビジョン試験放送の映像を利用して生中継で放送されており、生中継後に再放送となる録画中継があるため、1日中高校野球のみという編成になっていた時代もある。なお、2001年の第83回以降の衛星での生中継は、先述のBS朝日に引き継がれた。また、NHK衛星第2テレビジョンでも1997年の第79回以前は並列放送を、それ以降は開会式と決勝、東京都(東・西)、沖縄県代表校が出場する時間帯のみ行われていたが、2010年の第92回を最後に、デジタル統一化に伴うチャンネル再編で並列放送が廃止になった。NHKの地上波では平日・土曜の8時開始の試合では頭の15分を中継しない(連続テレビ小説とおかあさんといっしょを優先させるため)ため、BS朝日での放送が唯一の完全中継となる。 2013年から準々決勝が1日4試合一括開催、その翌日に休養日(3日以上中止・延期が生じた場合は休養なし)が設けられる日程になったが、スカイ・Aでの放送は従来と同じく、準々決勝を当日に第1・2試合、翌日の休養日に第3・4試合とに分けて放送している。なお『熱闘甲子園』は2013・14年度は準決勝当日の朝に再放送していたが、2015年度以後は休養日の朝に放送されるため、第3・4試合はCS視聴者にはネタバレになる。また年度によっては決勝戦を当日の夜に放送せず、翌日、または後日に改めて初回放送する場合もある またスカイ・Aでは地方大会について、2012年まで決勝戦全試合(一部裏送り、自主製作あり)をノーカット放送(原則として数日後に録画中継)する企画が大会直前に行われていたが、地方大会の放送が大幅に縮小される傾向から、全部の地方大会を網羅しきれなくなったため2013年からはノーカット中継は廃止したが、その代わりとして大会直前に全地方大会決勝のダイジェストを紹介する生放送の特番、『速報!甲子園への道』の一挙放送などで代替している。 衛星放送では長年冠スポンサーがなかったが、BS朝日では2012年の第94回から2014年の第96回まではスポーツ用品メーカーのアンダーアーマーが他社との複数社提供ながらついた。2015年の第97回では冠スポンサーがなかったが、2016年の第98回から2019年の第101回と2021年の第103回は全農が他社との複数社提供ながら冠スポンサーとなっている(両社ともプラチナスポンサー扱い)。 2015年から2017年までは準決勝と決勝の合計3試合を地上波などとは別に4K試験放送を実施した。BS朝日4Kでは、2019年に決勝のみ、2021年から全試合を4Kオリジナル映像で中継している。
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