衛星放送・通信衛星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 17:29 UTC 版)
日本の衛星放送(BS)や通信衛星(CS)では、主にKuバンドの12 - Kバンドの20GHz帯が使われている。マイクロ波は減衰しやすい性質を持っており、またBS・CSの周波数は一般的な同軸ケーブルの周波数特性の限界をはるかに越えていることもあり、パラボラアンテナで受信したBS・CSの電波をそのまま同軸ケーブルに流すと実用にならないレベルの減衰が発生し、放送・通信が受信できなくなってしまう。そこで受信アンテナにLNB(Low Noise Block)ダウンコンバータ(BSコンバータ・CSコンバータとも言う)を設置して1.0 - 2.6GHzの低い周波数に変換することで、電波の減衰を抑える工夫がなされている。この周波数変換された電波のことをBS-IF(BS中間周波)、CS-IF(CS中間周波)と呼ぶ。日本で用いられている局部発振周波数は、BSでは偶数トランスポンダ番号の右旋円偏波では10.678GHz、奇数トランスポンダ番号の左旋円偏波では9.505GHzが用いられる。 BS-IF・CS-IFの周波数についてはテレビ周波数チャンネル#衛星基幹放送のIFと論理チャンネルを参照
※この「衛星放送・通信衛星」の解説は、「中間周波数」の解説の一部です。
「衛星放送・通信衛星」を含む「中間周波数」の記事については、「中間周波数」の概要を参照ください。
- 衛星放送・通信衛星のページへのリンク