著名な学術調査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 17:42 UTC 版)
「歴代アメリカ合衆国大統領のランキング」の記事における「著名な学術調査」の解説
1948年の調査は、ハーバード大学の歴史家アーサー・M・シュレジンジャー・シニアによって行われた。1962年の調査もやはりシュレジンジャーによって行われたが、この時は75名の歴史家から調査し、その結果はウィリアム・A・デグレゴリオによって、『アメリカ合衆国大統領のコンプリート・ブック』に収められている。シュレジンジャーの息子、アーサー・M・シュレジンジャー・ジュニアは、1996年に別の調査を行ったが、下の表には入っていない。 『アメリカ合衆国大統領のコンプリート・ブック』には、「シカゴ・トリビューン」が1982年に行った49人の歴史家に対する調査も入っている。1962年のシュレジンジャーによる調査との大きな違いはドワイト・D・アイゼンハワーのランキングであり、1962年には22位だったのが、1982年には9位に上昇していた。 シエナ大学のシエナ研究所は1982年、1990年、1994年および2002年に調査を行った。1994年の調査では、フランクリン・ルーズベルトとエイブラハム・リンカーンの2人のみが80ポイント以上を獲得し、アンドリュー・ジョンソンとウォレン・ハーディングの2人は50ポイント以下であった。 下表で1996年の列は、1989年から1996年に、ウィリアム・J・ライディングズ・ジュニアとスチュアート・B・マッカイバーによって行われ、『大統領の評価:アメリカ合衆国指導者のランキング、偉大および尊敬すべき、から、不正直および無能、まで』という書籍で出版された調査の結果である。719人以上の人、特に学術的な歴史家と政治学者が調査に参加した。ただし、政治家や著名人も何人か加わっている。各州からの参加者が含まれ、特に女性の歴史家や「アフリカ系アメリカ人研究の専門家」と共に非アメリカ人歴史家も数人からデータを得たことが強調されている。調査の回答者は大統領を5つの評価項目(指導力の質、業績と危機管理、政治的手腕、人の任命、性格と品位)で評価し、その結果は全体のランキングをできるように整理された。 ケーブルサテライト広報ネットワーク(C-SPAN)による1999年に行われた大統領指導力の調査は学術的歴史家を対象にしていた。この調査では、エイブラハム・リンカーン、ジョージ・ワシントンおよびフランクリン・ルーズベルトの3人が抜きん出て最良の大統領であり、ウィリアム・ハリソン、アンドリュー・ジョンソン、フランクリン・ピアースおよびジェームズ・ブキャナンが最下位だった。 ウォールストリート・ジャーナルによる2000年の調査は、「理論的にバランスの取れた132名の著名な歴史学、法学および政治学の教授を対象にしていた。この調査では政治的な進歩派と保守派から同数を含めており、その編集者は過去の調査がどちらか一つの集団に固まっており、平衡が取れていなかったと指摘した。この編集者に拠れば、この調査では1996年のシュレジンジャー・ジュニアによる調査よりも、多くの女性、少数民族および若い教授からの回答が含まれていると言っている。さらにこの編集者の注釈では、この調査の結果は1996年のシュレジンジャー・ジュニアによる調査の結果と「極めて類似した」ものであるが、2000年調査における大きな違いは、1960年代の大統領リンドン・ジョンソンとジョン・F・ケネディが低くなり、ロナルド・レーガンが高く8位にランクされたことである。フランクリン・ルーズベルトは依然上位3傑に入っている。 ウォールストリート・ジャーナルによるもう一つの調査は、フェデラリスト協会のためにノースウェスタン大学ロースクールのジェイムズ・リンドグレンが行ったものである。2000年調査と同様に、編集者は進歩派と保守派の意見をバランスさせるように考え、「民主党寄りと共和党寄りの学者を等しい重み付けとなるように」結果を調整した。フランクリン・ルーズベルトはやはり上位3傑に入っているが、編集者のジェイムズ・タラントは、民主党寄りの学者がジョージ・W・ブッシュを下位から6番目に位置付けたの対し、共和党寄りの学者上から6番目に位置付けて、スプリット・デシジョンによる「平均並」ということになった、としている。 2008年のヒストリー・ニューズ・ネットワークによる歴史の専門家を対象にした調査では、98%の者がジョージ・W・ブッシュの執政は失敗だったと信じており、61%は歴史上最悪と信じている。
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