英国盤公式オリジナル・アルバム
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「ビートルズの作品」の記事における「英国盤公式オリジナル・アルバム」の解説
プリーズ・プリーズ・ミー - Please Please Me(1963)デビュー・アルバム。シングルで先行発売された4曲を除く10曲を、ほぼ1日でスタジオでライヴ録音したもの 。レコーディング時間は、正味6-7時間といわれている。 ウィズ・ザ・ビートルズ - With The Beatles(1963)ボーカルのダブルトラッキングも使いはじめているが、2トラック録音である。 ハード・デイズ・ナイト - A Hard Day's Night(1964)タイトル曲は、リンゴのふと漏らしたつぶやきから決定した映画のタイトルに合わせてジョンが作ったもの。それまでのカバー曲とオリジナル曲で構成されたアルバムとは異なり、初めて全曲オリジナルの構成で発表された。 ビートルズ・フォー・セール - Beatles For Sale(1964)1964年のクリスマス商戦に合わせてツアーの合間に作られたため、1・2枚目のアルバム同様、ビートルズのオリジナル曲にカバー曲を加えて短期間で録音された作品。メンバーが敬愛するバディ・ホリーやチャック・ベリーのカバーも収められている。 ヘルプ! - Help!(1965)レコードではA面、CDでは前半が映画のサウンドトラックである。「悲しみはぶっとばせ」「イエスタデイ」では、セッション・ミュージシャンが起用されている。タイトル曲「ヘルプ!」は、映画のタイトルに合わせてジョンが作った曲である。 ラバー・ソウル - Rubber Soul(1965)このアルバムで初めてジョージが持ち込んだインドの楽器シタールが、「ノルウェーの森」で演奏されている。ジョンとポール双方の作品も質・数ともにバランスが取れはじめ、ジョージも佳作を出し始めてきた時期の作品。 リボルバー - Revolver(1966)この頃からスタジオテクノロジーも駆使しはじめ、複雑化したサウンドが主流となって、スタジオで出す音をステージで再現することは不可能になった。1966年のコンサートでは本作品からの曲は披露されず、以後ビートルズはコンサートツアーを停止した。 サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band(1967)世界初のコンセプト・アルバムと呼ばれ、その後のポップ・ミュージックに大きな影響を与えた。 ザ・ビートルズ - The Beatles(1968)通称『ホワイト・アルバム(WHITE ALBUM)』。アップルレーベルの初アルバムで、オリジナル・アルバムでは唯一のダブル・アルバム(2枚組)。30曲収録というボリュームで、曲調はバラードからギターの弾き語り調、ボードビルからハードロック、ミュージックコンクレート風まで幅広い。 イエロー・サブマリン - Yellow Submarine(1969)レコードではA面 (CDでは前半) のみがビートルズの作品。メンバーが当初乗り気でなかったため、本作以前にシングルで発売された楽曲や、過去のアルバム・レコーディングでのアウトテイクが収録された。レコードB面 (同じくCDでは後半) はジョージ・マーティン作曲・編曲による、オーケストラでのサウンドトラック (フィルモグラフィーなども参照のこと) 。 アビイ・ロード - Abbey Road(1969)不発に終わった『ゲット・バック・セッション』のアルバム(仮称"Get Back")制作後にレコーディングされた作品であるため、レコーディング・セッションの詳細が明るみに出るまでは、本作がビートルズのラスト・アルバムとされてきた。しかし本アルバムがリリースされた後の1970年にも『ゲット・バック・セッション』のレコーディングが続けられ、その後同年3月から4月にわたってフィル・スペクターがアルバムを再制作し直したことが明らかになったため、名実ともに次作の『レット・イット・ビー』がビートルズのラスト・アルバムであることが判明した。『ゲット・バック・セッション』に失敗したこの時期、メンバー間には亀裂が生じていたがアルバムの完成度は極めて高く、特にアナログ盤B面に収録された、未完成曲を繋げたメドレーは秀逸作として非常に名高い。なお4人が並んで横断歩道を歩くジャケット写真は非常に有名である。 レット・イット・ビー - Let It Be(1970年)1969年1月22日〜31日、4月30日および1970年1月3日〜1月5日のゲット・バック・セッションでレコーディングされた音源を元に、1970年3月23日から4月2日にかけてフィル・スペクターがオーケストラやコーラスを加えるなどして編集し完成させたアルバムである。 曲目が全て一緒ではないが、当時の曲の本来のアレンジに近く編集・リミックスされたアルバムが、2003年11月、『レット・イット・ビー...ネイキッド』として発売された。
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