船場言葉とは? わかりやすく解説

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船場言葉


船場言葉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 08:42 UTC 版)

大阪弁」の記事における「船場言葉」の解説

船場言葉(せんばことば)は、大阪市中心業務地区である船場商家用いられ言葉昭和中期まで、折り目正しい大阪弁代表格として意識されていた。大阪弁研究家前田勇は船場言葉について「大阪弁庶民的な言語であるというのが通説であるけれども、少なくとも船場言葉にそれは当たらず、船場言葉は、いうべくば貴族的以外の何物でもない。」と評した江戸時代から近代初期にかけて、船場商都大坂中心地として繁栄し、船場言葉は商業社会共通語として広く用いられた。豊臣秀吉船場開発した当初は堺から強制移住させられ商人大半占めていたが、その後平野商人伏見商人らが台頭江戸時代中期には近江商人船場進出したこのような経緯から、船場言葉は各地商人言葉混ざり合って成立した商いという職業柄、丁寧かつ上品な言葉遣い求められたため、京言葉とりわけ御所言葉)の表現多く取り入れ、独自のまろやかな語感表現発達した一口に船場言葉といっても、話し相手状況業種役職などによって言葉細かく分かれていた。暖簾を守る船場商人限っては、経営者主人旦那一族従業員奉公人)の独特の呼称固定して用いた後述)。 明治以後中等・高等教育普及による標準語化(船場言葉の使用層裕福な家庭多く教育熱高かった)や帝塚山阪神間宅地開発に伴う船場商人職住分離化(阪神間モダニズム)で船場言葉は変質していった。 谷崎氏の「細雪」大阪弁美しさ文学再現したという点では、比類なきのであるが、しかし、この小説読んだある全くズブの素人読者が「あの大阪弁はあら神戸言葉や」と言った「細雪」大阪神戸中間、つまり阪神間有閑家庭描いたものであってそれだけに純大阪言葉ではない。大阪弁神戸弁合の子のような言葉使われているから、読者はあれを純大阪言葉思ってならない。 — 織田作之助大阪可能性その後大阪大空襲戦後の混乱による旧来住人離散や、高度経済成長による商習慣変化企業東京移転などが原因となって船場言葉は急速に衰退し、今では上方落語古典落語などで耳にする他は、限られた高齢者にしか船場言葉は残っていない。船場言葉を守り伝えようとする動きもあり、例え1983年結成された「なにわことばのつどい」では約200人の会員活動している。2015年度NHK朝ドラあさが来た」では、明治大正時代商家モデルになり、主人公の「白岡あさ」(演:波瑠)の他、様々な登場人物においても船場言葉が使用されている。これらの指導松寺千恵美が行っていた。

※この「船場言葉」の解説は、「大阪弁」の解説の一部です。
「船場言葉」を含む「大阪弁」の記事については、「大阪弁」の概要を参照ください。

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