自衛隊関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 08:25 UTC 版)
入江 慎吾(いりえ しんご) 陸上自衛隊・立川駐屯地の駐屯地司令で、秋庭の高校の同級生。秋庭のことを「お友達」と称してかなり気に入っているが、秋庭は彼のことを好きではなく、全面的に信用していない。ただし彼の知識の多さ・言う事の正しさに関してはそれなりに理解している。また彼は秋庭が唯一、恐怖を抱く存在。 とにかく頭が切れる人間で、さらに自身を天才と臆面もなく称するほど性格もかなりキレている。塩害前はエリート大学にストレート進学して警視庁の技官になっていたが、塩害が目視で感染する可能性にいち早く気づいて打診する。だがその性格が祟ってかよってたかって周囲に握り潰されてしまい、このまま人類(主に自分)が滅ぼされるという状況が絶対に嫌な彼は、塩害で自衛隊の指揮系統が壊滅しているのをいいことに、まんまと立川駐屯地司令の地位を手に入れてしまう。 不思議な雰囲気を持ち性格の全容はとても把握できない。見た目・態度は自衛官らしくない(そもそも正式な自衛官ではない)が、言うことに間違いは無く結果のためなら手段を選ばない冷酷な面を持つ人間である。自分の都合で他人を使役するのは好きだが、逆に自分が使役されることは嫌う。自分の気に入らない状況は絶対に跳ね返すと言い切り、秋庭に「大規模テロ」と称する対塩害作戦への誘いを持ちかける。作戦が終わった後も塩害研究の第一人者として黙認されてきたが、終結宣言が出された後は地位に興味も持たずさっさと雲隠れした。 秋庭には明かさなかったが実はロマン主義者な面もあり「愛は世界を救わず当事者だけを救う。僕らはその余禄に与るだけ」と明言している。真奈いわく「おかしな男」で、初対面で銃口を向けられたのにも関わらず、真奈は最後まで一緒にいて恐怖を抱かなかった。余談だが、作者ですら把握することを拒まれたらしい。 野坂 由美(のさか ゆみ) 陸上自衛隊武器科所属の三曹。ひょんなことから真奈と親しくなった自衛官。野坂 正の妻。旧姓は関口。自衛隊内では強そうに見えるが、行き帰りは自衛隊の制服で過ごすなど実は普通の女性であることを真奈に明かす。大規模テロ作戦の話し合いが始まった自衛隊内では、ある意味唯一の真奈の理解者である。 恋や自然な気持ちのためなら公私混同でもなんでもこい…という気概のある強気な人物に見えるが、本来の自分がとても弱いことを知っていて、それを誤魔化さず涙できる女性。入江とはある意味で正反対の人。 野坂 正(のさか ただし) 陸上自衛隊通信科所属。由美の夫。秋庭を探すために由美から相談されるが、秋庭から直接頼まれたことがあったために応じたふりをして2人を部屋に閉じ込めた。性格としてはとても優しく落ち着いていて、少々天然で押しに弱いが頭の回転は速い。入江の指令としての命令に対して逆らうという面も見せた。キツいタイプが好みらしい。心から由美を愛していることが作品中で何回か描写されていて、『塩の街、その後』では自身の方から告白したというエピソードも語られている。余談だが大賞応募時には登場していない人物だった。
※この「自衛隊関係」の解説は、「塩の街」の解説の一部です。
「自衛隊関係」を含む「塩の街」の記事については、「塩の街」の概要を参照ください。
Weblioカテゴリー/辞書と一致するものが見つかりました。
- 海上自衛隊装備品ギャラリー - 海上自衛隊
- 航空自衛隊装備品ギャラリー - 航空自衛隊
- 陸上自衛隊装備品ギャラリー - 陸上自衛隊
- 自衛隊関係のページへのリンク