自治会長の男と協力者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 17:45 UTC 版)
「津市相生町自治会長事件」の記事における「自治会長の男と協力者」の解説
日本共産党の岡野恵美(元三重県議会議員)が相生町の何人かの知り合いに自治会長問題について話しを聞くと、全員が今回の事件を憂いており、「逮捕された男はいつの間にか他所から来て、前の自治会長を追い落として自治会長になった」と話をしていたという。岡野は「逮捕された男が民主的な手続きを経て自治会長になったとはいえない事がわかった」という。 様々な方法で市職員の恐怖心を煽り、自らにすり寄る一部職員から市役所の内部情報を入手しては、津市行政に対する追及や要求『謝罪』を求める行為を繰り返すことで、自らの要求をかなえていった。職員の間には『とにかく土下座をして謝罪すればよい』という雰囲気・共通認識が広がっていった。『洗脳されていた』という表現が当てはまるほど、異常な状態であったと調査報告書に記されている。事件報道でも、一自治会長にすぎない男がここまで、権力を持てたかの背景である「部落」「同和」が一切言及されず、マスコミタブーが見られた。 協力者 歴代津市人権担当理事 人権担当理事は津市の人権課・男女共同参画室・地域調整室を統轄する部長級ポストである。津市相生町事件で詐欺罪で自治会会長と共に起訴された元津市中央市民館館長も、平成25―26年度に津市市役所で人権担当理事を務めていた。津市の調査チームがまとめた最終報告書でも、元自治会長と密接な関係にあった歴代の人権担当理事を「警戒心と恐怖心から、その距離を見誤り、過剰に寄り添ったとも言える対応をし続けてきた責任は大きい」と指摘している。人権担当理事職の廃止が津市で提案されている。 副市長 示現舎によると副市長が関係者を屈服させた原因である「土下座強要」「謝罪」の原点とも言うべき現場に自治会長側に盆野明弘副市長がいたこと、ば市ナンバー2の盆野副市長が「元凶」と言っても過言ではないと批判している。 市議会議員 元相生町自治会長による一連の問題を調査する市議会特別委員会(百条委員会)は11議員を参考人として招致した。前議長の岡幸男議員(県都クラブ)は、自治会長から議長の辞任を迫られていたこと、恫喝の場に自治会町側として市民クラブの辻美津子議員(市民クラブ)、倉田寬次議員(市民クラブ)らが同席していたこと、他にも辞任協力者がいたことを明らかにした 2020年夏の議長選で、辻議員が田邊被告に謝礼として30万円を渡すよう加藤美江子議長(公明党議員団)に促したことも百条委で明らかになった。田邊被告は加藤議長に花束を贈っていた。藤本智子副議長(共産党津市議団)も「2020年6月に倉田議員から電話があり『(副議長を)降りやんのやったら岡と同じ目に遭わせたるぞ』と言われた」と述べ、倉田議員に威圧を感じたと明らかにした。 三重県の津市議会は2021年10月に、元自治会長と緊密な関係があり、市職員や議員が元自治会長に 叱責、土下座させられる場に度々同席し、他の議員にも来るよう連絡していた田矢修介議員に対し、辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。 元自治会長の関係者からバレンタインデーのチョコレートを受け取り、返礼として菓子を贈贈呈、元自治会長の親族の結婚式に出席するなどしていた。 決議は田や矢員の行為が元自治会長の「有形無形の圧力」を助長させ、行政対象暴力や補助金詐欺事件などに、多大な影響を及ぼしたと指摘している。 示現舎は自治会会長に最も近いとされてきた市議として、田矢修介市議・辻美津子市議の名を上げている。田矢市議は妻が自治会会長の親密女性が理事長を務めるフードバンク三重の副理事長を務めていた。事件後副理事長を辞任した。示現舎はこうした背景を見て、田邊会長に最も近く“一蓮托生 ”であったと報道している。
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