臍に関する比喩的表現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 06:27 UTC 版)
石臼、重ね箪笥などの重なり部分に設けた小さな突起。 ものの中央にあるくぼみや高い部分。「あんパンのへそ」のように用いる。→#比喩 中心の比喩 人間の体の中心はへそと言われている。また派生的に、何かの中心のことをへそということがある。 「地球のへそ」 - 世界第2位の一枚岩ウルル(エアーズロック)はしばしばこう呼ばれる。「大地のヘソ」とも称される。 北海道富良野市 - 北海道のほぼ中心部にあり、「北海道のへそ」と呼ばれ、毎年夏に「北海へそ祭り」が行われる。富良野市立富良野小学校の校庭脇に「北海道中央緯度観測標」と高さ4mほどの石碑が設置されている(富良野市指定文化財)。 兵庫県西脇市 - 日本の領土の中心にあたる北緯35度、東経135度に位置する。日本へそ公園駅をはじめとする多数の「へそ」にかかわる標石、施設を持つ。 長野県飯田市 - 緯度と経度のそれぞれにおける人口を二等分する線において、緯度線と経度線が交わる位置を、中央値中心といい、日本の中央値中心は長野県飯田市付近にあたるため、飯田市は「日本のへそ」とよばれる。 群馬県渋川市 - 日本列島のほぼ中心部にあるため「日本のまんなかへそのまち」を宣言している。毎年夏に「渋川へそ祭り」が行われる。 長野県佐久市 - 日本で海から一番遠い地点が存在する。佐久市HPには日本で海から一番遠い地点の標識と案内板の写真が掲載されており、現地までの地図や、地点到達認定証の取得案内が載っている。 重心の比喩 中心の比喩とともに、重心の比喩としても「へそ」という語が用いられることがある。ただし、本来の人体の重心は概ね第二仙椎よりやや前方付近にあり体表面ではへそよりわずかに脚側に位置する。いわゆる丹田のことを『へそ下三寸』という。 岐阜県関市他 - 日本の人口重心は2005年の国勢調査によると同市北部(北緯35度36分20.65秒、東経137度00分27.43秒)にあるとされ、これにより「日本のへそ」であるとする。またこの結果は国勢調査が行われる毎に変わっており、かつての人口重心は同県郡上郡美並村(1995年)、同県武儀郡武儀町(2000年)だった。 新潟県糸魚川市 - 日本の国土の重心は同市の沖合の日本海上、北緯37度30分52秒、東経137度42分44秒に存在する。ただし同市では「日本のへそ」を名乗る運動は見られない。 その他 オムファロスとは、創造論の仮説。元はギリシア語で臍を意味する言葉で、「アダムとイブに臍はあったのか」という論争から生まれた。 マグロ、カツオなどの心臓、またボラの幽門を「臍」と呼ぶ。 ボイラーの空焚きを警告するために取り付けられる可溶栓のことを「臍」と俗称する。 ソフトテニスやバレーボールなど主にゴム製のボールの空気穴のことを「臍」と俗称する。
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