臍帯からの採取
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 03:05 UTC 版)
臍帯血の採取は、出産直後、新生児と臍帯を切り離したのちに行われる。新生児の出産後ほどなくして胎盤が母体から出てくるが(後産)多くの場合では後産の前に採取される。具体的な採取方法は施設によって多少は異なるが、出産後、新生児に近い部分で臍帯は切り離される。新生児から切り離された臍帯の表面を消毒し、チューブで採取用袋につながれた採取用の針を臍帯血管に刺し重力で自然に臍帯血が流れ出てくるのを採取用バッグに採取する。一滴でも多く採取するため、臍帯は出来るだけ新生児側で切り、最後はチューブをしごいてすべて採取するようにする。臍帯血の移植では、有核細胞数の多寡が重要で有核細胞数の少ない臍帯血は使用されない傾向にあるので、臍帯血は1滴でも多く採取することが肝要で、最低でも有核細胞数8億個 臍帯血の量にして60ml(2007年以降)が最低採取量であり、これ以下は移植には使われず研究用となる。臍帯血の採取と共に母体からも検査用に血液を採取し臍帯血とともに臍帯血バンクに送られる。 胎盤と臍帯の画像(閲覧は右の[表示]をクリック)不快感を催す恐れがあるため閲覧にはご注意ください。
※この「臍帯からの採取」の解説は、「臍帯血」の解説の一部です。
「臍帯からの採取」を含む「臍帯血」の記事については、「臍帯血」の概要を参照ください。
- 臍帯からの採取のページへのリンク