結果無価値論とは? わかりやすく解説

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違法性

(結果無価値論 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/24 03:22 UTC 版)

違法性(いほうせい、: unlawfulness [注釈 1] : rechtswidrigkeit )とは、形式的には、法規範に反している性質をいう。ただし、違法性の本質については後述のように争いがあり、それに従って定義(特に、実質的な意味における違法性の定義)も変わる。


注釈

  1. ^ illegalityという言葉もあるがこれはむしろ不法性の意味に近いだろう。
  2. ^ 違法性を要件とする見解は、末川博『権利侵害論』(弘文堂書房、1930年)に始まり、我妻栄『事務管理・不当利得・不法行為』(日本評論社、1937年)において判断手法が整えられて、確立した。

出典

  1. ^ [『有斐閣法律用語辞典』項目「違法」・「不法」]
  2. ^ 内藤謙「戦後刑法学における行為無価値論と結果無価値論の展開(1)」『刑法雑誌』第21巻第4号、日本刑法学会、1977年6月、1頁、CRID 1390294595556774784doi:10.34328/jcl.21.4_381ISSN 0022-0191 
    内藤謙「戦後刑法学における行為無価値論と結果無価値論の展開(2)」『刑法雑誌』第22巻第1号、日本刑法学会、1978年2月、58頁、CRID 1390013120580086656doi:10.34328/jcl.22.1_58ISSN 0022-0191 
  3. ^ 佐伯仁志「違法性の判断」法学教室290号57頁以下
  4. ^ 以上につき、澤井裕「不法行為法学の混迷と展望──違法性と過失」法学セミナ−296号72頁、潮見佳男『不法行為』(信山社、1999年)特に33頁以下を参照。
  5. ^ 例えば、最高裁平成17年7月19日判決(民集59巻6号1783頁、いわゆる過払金返還請求事件において取引履歴を開示しなかったことによる慰謝料請求事件)を参照。
  6. ^ 我妻栄『新訂債權総論(民法講義IV)』111頁など。
  7. ^ 潮見佳男『債権総論I(第2版)』(信山社、2003年)259頁以下を参照。



結果無価値論

出典:『Wiktionary』 (2021/08/03 05:27 UTC 版)

名詞

結果無価値・論 けっかむかちろん

  1. 刑法学における思想あるいはアプローチのひとつ。違法性本質法益侵害であり、刑法裁かれるのは社会個人何らかの損害与えた者であると考え立場具体的には、結果的に見れば何の被害も出さなかった未遂犯には甘いが、悪気がなかったとはいえ実際に何らかの被害生じさせた過失犯には厳罰要求する傾向がある。

由来

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