結婚・マコプロダクション編(第19週 - )
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なつは、坂場と共に結婚の報告に十勝に帰省する。それからしばらくのち、十勝でなつと坂場・夕見子と雪次郎の合同結婚披露宴が催された。 昭和43年、「東洋動画」を9年前に寿退社した大沢麻子が、新婚生活を送るなつと一久に会いに来た。会社を興しアニメ製作を始めるので、二人にも加わってほしいと言う。妊娠が判って間もないなつは「東洋動画」を辞めることなど考えられず断るが、一久は一年の猶予を条件に承諾。なつは娘を産み、泰樹が優と命名した。 年が明け、なつの短い産休も明ける。幼い優を受け入れる保育施設がなく途方に暮れていた時、下山と結婚・出産後契約社員扱いになることを嫌って「東洋動画」を辞めた茜が、子守りを申し出た。茜に優を頼み、なつはテレビアニメ『キックジャガー』の作画監督に、坂場は麻子の会社「マコプロダクション」社員になった。 昭和48年。5歳になった優はなつが作画監督を務めるテレビアニメ『魔界の番長』を見たがらず、戦友の下山克己、森田桃代、神地航也が「マコプロダクション」に移籍し「東洋動画」を去っていた。なつは意気を失くし、優のためアニメーター引退まで考え始めたところ、一久は「マコプロダクション」への移籍と次回作への参加を勧める。育ててくれた会社や仲への恩義も感じなつは悩むが、天陽の急逝とその遺作に接し一転移籍を決め、『魔界の番長』を完遂した昭和49年の春に「東洋動画」を退社。新たなスタートを切る。 移籍後すぐに、『大草原の小さな家』が原作の『大草原の少女ソラ』製作が決定し、舞台となる北海道のロケハンを敢行。なつの伝手で十勝の柴田牧場や柴田家へ行き、泰樹から富山から北海道へ移住した当時の話を聞く。その後、帯広の「雪月」を訪ねたなつは亜矢美と数年振りに再会する。 『大草原の少女ソラ』製作はなつ自身の幼少期の思い出も盛り込みながら進み、引退し2児の母になっていた茜、咲太郎の選りすぐった声優たちも参加し、全国放送に漕ぎ着けた。初めのうちは思うように視聴率も上がらず打ち切りも危ぶまれたが、視聴者から殺到したファンレターが不眠不休のアニメーター達を活気づけ、人気が上がるにつれ逆にテレビ局から催促されるまでになって行く。 ある日、ソラのファンだという少女が「マコプロダクション」を訪ねてきた。杉山千夏というその少女の母親は、なつの妹・千遥だった。探し続けて消息さえ掴めなかった千遥は過去と素性を偽って結婚し、小さな店で働く料理人となっていた。愛人を囲って家に居付かない夫と離婚すべきか、その場合娘と暮らせるかと苦悩する彼女の表情は険しく、再会を喜ぶどころではなかった。 なつは咲太郎を連れ、客として千遥の店を訪れた。彼女の作った天丼を味わった二人は、亡き両親の姿を思い出す。千遥も咲太郎から受け取った父の手紙を読んで、その心と暖かな家族の在り様を知った。千遥は壊れた家庭を清算する意思を固め、匿していた生い立ちを夫と姑に明かし、離婚を切り出す。 『大草原の少女ソラ』の放送が終わり、昭和50年8月の夏休みに、なつは千遥らと共に十勝の柴田家を訪れる。その日の夜、十勝は嵐により停電。牛の命が危ぶまれるが家族一丸となって救う。 嵐の後、マコプロダクションでは次回作の制作が決定する。なつと坂場は十勝の大地でこれからの夢を語り合った。そして8年後。なつの戦争体験を元にしたアニメ映画「夏空」が作られるのであった。
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