第5番「鳥獣戯画」とは? わかりやすく解説

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第5番「鳥獣戯画」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 09:26 UTC 版)

合唱のためのコンポジション」の記事における「第5番「鳥獣戯画」」の解説

NHK委嘱作品1966年同人グループ映像社(監督松川八洲雄)によって製作され短編映画鳥獣戯画」の音楽をもとに、演奏会用に作成されたものである同年10月6日に、作曲家指揮東京放送合唱団によって放送初演された。間宮は、この映画音楽、および合唱曲において、「声と音の身ぶりによって『可笑しさ』『わらい』をあらわすという新たな実験」を行ったと、自著現代音楽冒険』に書いている。その結果は、後半楽章に特に伺える。彼は絵巻から、自分自身の「視覚的イメージ」(楽譜前書き)を得たようであるが、作曲中にそのイメージがだんだん絵巻そのものから離れていったとも明かしている。 混声合唱に、2人打楽器奏者(鈴、数珠、竹鈴〔鳴子〕、木橦、桶胴楽太鼓拍子木ギロシンバルボンゴ)とコントラバスを必要とする。コントラバスは、ピチカートコル・レーニョ多用によって、旋律楽器としてよりも、むしろ打楽器に近い扱われ方をしている。いっぽう歌詞大部分囃子詞であり、第3番までの路線踏襲している。全音楽譜出版社により出版されている。 第1楽章男声中心に書かれていて、女声最後の2小節にしか登場しない第1番第2番同じくテノールから始まる。歌われる素材声明東大寺修二会のもの)と囃子詞から成り仏教音楽と、俗謡混交させた野性的な世界展開される第2楽章はテノールソロから始まり、しばらくは彼を中心にして曲が進行する。この楽章から基本的に囃子詞みになるジャズ思わせるようなコントラバス動き特徴愛媛県大洲市田の草取唄がモチーフとなっている。 第3楽章女声合唱から始まり、およそ50小節の間を、彼女らのような歌声独占する。やがて、テノールソロが、次いで2人のバスソロ、そしてテノール合唱彼女ら割って入り込む男たちの中の1人からかい、また1人喜び勇み、もう1人誰かに足を踏まれたらしいテノールたちは集団走っているらしく、息が荒い。やがて、さまざまな種類笑い悲鳴巻き起こる第4楽章は、冒頭からいきなり合唱団全員が笑う。それも「はらのそこから」。“爆笑場面”はこの後随時出てくる。その間口唱歌現れさながら第1番終楽章のような華やかさ見せる。コーダでは前3楽章素材再現され最後威勢良く閉じる。なお、この楽章には、新潟県刈羽郡に伝わる綾子舞小原木踊と、ウガンダに伝わるヒストリック・ソングが素材として用いられている。

※この「第5番「鳥獣戯画」」の解説は、「合唱のためのコンポジション」の解説の一部です。
「第5番「鳥獣戯画」」を含む「合唱のためのコンポジション」の記事については、「合唱のためのコンポジション」の概要を参照ください。

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