第2・3巻 レディ・ガンナーの大追跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/13 06:46 UTC 版)
「レディ・ガンナー」の記事における「第2・3巻 レディ・ガンナーの大追跡」の解説
ヴィルヘルム・フォン・ブラウン男爵(インシード) ゲルスタンのリヒターハウスに住まう冷酷な森林貴族でボッシュ村の領主。アナザーレイス差別主義者で領内の村人に対しても、アナザーレイスの入出の禁止を徹底している。10歳の息子がおり、その家庭教師がインシードだったことに激怒。彼女の身ぐるみを剥がし自分の狩猟場の森に放置して、猟犬に狩らせた後、遺体を砕いてその犬に与えるという蛮行を行った。それがきっかけで、殺害した家庭教師の親族によって森に放置され失踪(描写からは死亡が確実)。その後、ゲルスタン政府の情報操作により、「病死」と公表された。 曾祖母が≪白鳥≫のアナザーレイスであった事を知らず、自らがインシードであった事を知らなかった。 ロベルト・フォン・ブラウン大佐/アロイシャス・モラン(インシード) ヴィルヘルム・フォン・ブラウンの弟で、ゲルスタンの陸軍大佐。ベラフォードの情報収集の為、「アロイシャス・モラン」という偽名を使って、ウィンスロウ邸を訪れていた。普段は陸軍省のあるエレンバーデンに住んでいる。 フリードリヒ将軍(インシード) ゲルスタン陸軍の将官であり、ロベルト・フォン・ブラウンの上官。また、「人獣撲滅を目指す会」のゲルスタン代表。無抵抗の相手に容赦なく制裁を加える傲慢な人物。変化するインシードを捜索する際には、ボッシュ村とリヒターハウスに独断で部隊を投入し制圧したが、その後のリヒターハウス崩落時には脱出する事ができなかった。アナザーレイスを極端に嫌っており、「下賤な生き物」呼ばわりしていたが、ダムーにより混血(母親が≪狼≫の純血種)である事が発覚した。 エルリッヒ伯爵(インシード) ツヴァイゲン州のドゥーゼン城に住まう貴族。「奇抜倶楽部」のひとり。母親がブラウン家と同じ≪白鳥≫のアナザーレイスを祖先に持つ家の出。 ≪鰐≫のミュリエル(純血種) 人間名はミュリエル・スウェン。物静かで鈴を鳴らしたような可憐な声と容姿を持つ小柄な美少女。幼馴染の従姉(正確には又従姉)を探すためにボッシュ村に来ていたが、人獣狩りの対象となり、リヒターハウスに投獄されていた。変化時には、全長6メートルの≪鰐≫になる。幼い頃の口約束がきっかけでダムーに思いを寄せるが、ダムーはトラウマが原因で彼女に近づけず、何故拒絶されるのか分かっていない。 マルティナ・バロア(インシード) ミュリエルの又従姉(シャイラックの従兄の娘)。大学の恩師から紹介されてフォン・ブラウン男爵の息子であるコンラートの家庭教師をしていた。しかし、男爵に自分が混血だと知られ、殺害される。また、その遺体はバラバラにされ、犬の餌にされるという残虐な方法で処理された。 コンラート・フォン・ブラウン(インシード) フォン・ブラウン男爵の10歳の息子。マルティナに好意を抱いていたが、父親にマルティナを中傷しろと指示されやむなく従ってしまう。マルティナ死亡後は、彼女の遺髪を使って墓を造ろうとしていた。リヒターハウス襲撃時はダムーに父親とともに死ぬか、ひとりで生きるか問われ、ひとりで生きる道を選ぶ。 ≪あいのこ≫のパトリック(ブリジアン) ≪猫≫と≪豹≫のブリジアンの青年。普段は無愛想だが、内面は多感で熱情的。ブリジアンという特殊な立場であるために同胞が一人もいないという孤独感に苛まれている。奇抜倶楽部のメンバーに変化するインシードの存在を問われ、用心棒らの事を話してしまい、解剖目的でドゥーゼン城に招かれる(無論、本人は知らなかった)。また、前述したブリジアン繁殖不能を絶対的に信じていた為、妻からの妊娠の報告に際して失言を連発、自身の妻に殺されかける。 ≪豹≫のブレンダ(純血種) パトリックの妻。長い間絶望視していた「パトリック(ブリジアン)との子供」を身籠り、矢も盾もたまらず報告に来たが夫の失言に激昂、殺害を決意して実行しかける。 ステュアート・スウェン/≪鰐≫のシャイラック(純血種) ミュリエル・スウェンの父親。ロームでも屈指の実業家であり、資産家である。 ≪狐≫のコーネリアス(純血種) 人間名は、コーネリアス・グレイ。
※この「第2・3巻 レディ・ガンナーの大追跡」の解説は、「レディ・ガンナー」の解説の一部です。
「第2・3巻 レディ・ガンナーの大追跡」を含む「レディ・ガンナー」の記事については、「レディ・ガンナー」の概要を参照ください。
- 第2・3巻 レディ・ガンナーの大追跡のページへのリンク