第一遊撃部隊の攻撃と反転とは? わかりやすく解説

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第一遊撃部隊の攻撃と反転

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 22:57 UTC 版)

フィリピンの戦い (1944-1945年)」の記事における「第一遊撃部隊の攻撃と反転」の解説

シブヤン海海戦後、一度西に向かい米軍撤退中と思わせた第一遊撃部隊は再び東に針路をとり進撃再開25日午前0時35分にサンベルナルジノ海峡を無事通過してフィリピン東側海域フィリピン海)に進出した機動部隊指揮するハルゼー大将と、攻略部隊指揮するキンケイド中将が、互いにサンベルナルジノ海峡封鎖他方分担思っていたためであった午前6時45分第一遊撃部隊攻略部隊属す護衛空母部隊の1群(第77任務部隊第4群第3部隊:通称タフィ3)と遭遇し交戦態となる。不意をつかれた護衛空母群は、艦載機のほか駆逐艦雷撃反撃試みながら退避した。2時間余り戦闘栗田艦隊護衛空母1隻と駆逐艦3隻を撃沈し護衛空母3隻と駆逐艦1隻に損傷与えたが、第一遊撃部隊護送空母からの迎撃機執拗な攻撃や、護衛駆逐艦奮闘により、重巡洋艦鈴谷」が沈み、「鳥海」、「筑摩」が大破航行不能(後に沈没)、「熊野」が大破撤退と4隻もの重巡洋艦失ったサマール沖海戦)。 敵が護送空母部隊ではなく大型空母構成される機動部隊一群だと思っていた第一遊撃部隊ある程度損害与えたことで追撃中止し11時頃よりレイテ湾への進撃再開する。しかしその頃になって南西方面艦隊から9時40分頃の情報として栗田艦隊の北100 km地点ヤキ1カ」に機動部隊存在するという電文届いた第一遊撃部隊この他も 本来の突入時期上陸から2日以内だが既に5日経過しており、攻撃目標船団は既に上陸終えた可能性があり、突入して上陸した部隊遠く射程外まで進出していたり、揚陸した物資何処にあるのか把握できない状態である可能性高く突入しても空の輸送船攻撃するしかなく、戦果期待できない協同すべき第3部隊らが戦線離脱しており米攻略部隊による集中攻撃を受ける危険がある。実際この時点でもタフィ3とは別の護送空母部隊による第一遊撃部隊への空襲継続して行われており、機動部隊からの連絡がない事もあり司令部は囮作戦成功していると確信できなかった。 突入して戦果上げれないのなら、北方にいる敵機部隊捕捉殲滅した方が、基地航空隊による米機動部隊への攻撃空振り終わっている事もあり、戦局貢献できる考えた などを考慮した末に撤退決意12時36分より反転北上開始する一方のオルテンドルフ部隊第3部隊を壊滅追い込んでのちに北上一部補給済ませ第一遊撃部隊迎撃に向かう。従来この部隊弾薬欠乏していて第一遊撃部隊難なく撃破できたといわれていたが、実際もう1回戦う余力残っており、また周囲には上記通り攻撃されなかった護送空母部隊2部隊と、偶々ハルゼー部隊別行動とっていマケイン中将第1群第一遊撃部隊への空襲仕掛けており、第一遊撃部隊突入継続してたとしても、上陸地点戦力残したまま到着するのは非常に難し状況だった。実際に反転北上をして後も艦隊空襲を受け続け軽巡洋艦矢矧」などが損傷、翌26日には軽巡洋艦能代」が沈み駆逐艦早霜」が損傷し座礁放棄となっている。

※この「第一遊撃部隊の攻撃と反転」の解説は、「フィリピンの戦い (1944-1945年)」の解説の一部です。
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