秘書・幸田初枝とは? わかりやすく解説

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秘書・幸田初枝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 06:23 UTC 版)

鹿島守之助」の記事における「秘書・幸田初枝」の解説

幸田 初枝(こうだ はつえ)は、鹿島建設秘書である。拓殖大学出身52期)。鹿島建設役員室や秘書課入っていた赤坂別館にて開館から約9年間、鹿島守之助会長秘書務めた後、1975年副会長鹿島卯女(後に会長名誉会長)の秘書務めた赤坂別館鹿島会長夫妻それぞれの執務室で、夫妻執筆のための資料収集整理清書校正などを手伝う。守之助会長秘書たちに優しく厳しく文章に守之助から「注」がたくさ付けられた。会長裏付け重要視していたのである幸田出版協力お礼に守之助から『パン・ヨーロッパ』と『実践的理想主義』をサイン入りいただき、彼女はそれを大切にしているのであった1963年ある日鹿島守之助宛て北海道高校1年生から手紙届いたその手紙というのは、高校生自分クーデンホーフ=カレルギー伯爵興味があり一生懸命読みたいけれど、高価で手が出ないので新品でなくてもいいから本が欲しいというような内容で、幸田はその高校生元へクーデンホーフ=カレルギー伯爵関連書籍色々と箱に入れたものを送り手紙来てから半月高校生届いた幸田その手紙と、本が届いたお礼状の2通をファイリングし40年以上ずっととっておいた。幸田は「この少年面白い。やがて、何か仕事をしてくる男だろう」と思ったであった。その高校生とは評論家寺島実郎である。2009年寺島鹿島守之助の孫・渥美直紀当時鹿島建設副社長)と友人関係にあり、46年前の高校生のときの話を渥美にしたら、渥美経由幸田に話が伝わり幸田その昔の手紙を出してきたのである幸田当時高校生出来事鮮明に覚えていた。寺島は『実践的理想主義』、『パン・ヨーロッパ』、『ヨーロッパ国民』などそのとき送ってもらった本を大切にしている。寺島はただの高校生書籍贈ってくれた鹿島守之助行動ある種恩人という思いでいた。寺島はやがて評論家になり、3冊の書庫自宅の庭に建設し2009年4月九段下駅出てすぐのビル自宅の3冊を移し始め寺島文庫」を開設した寺島文庫ビル)。鹿島守之助贈った本は寺島文庫欧州」に置かれている。 1967年幸田は、守之助会長敬愛するクーデンホーフ=カレルギー伯爵への第1回鹿島平和賞授賞で守之助会長一緒に呼吸しっかりと合わせて伯爵メダルリボンをかけ、本番で守之助会長が「いいですか」と小さく言うので「はい」と応じ緊張一瞬であった1973年永富秋恵園の「パン・アジアの碑」除幕立ち会い、守之助会長件のセリフ(「私が生きている間にはパン・アジアは実現しないでしょうあなたは若いから実現見られるかもしれない」)を言った相手というのも、この幸田初枝である。 守之助死去後1981年幸田は『ソビエト聖地訪ねて』という著書鹿島出版会から出した幸田1982年卯女名誉会長死去後追懐録や社史編纂携わる幸田1989年1月7日昭和最後の日赤坂別館勤務終え鹿島建設本社にて渥美健夫名誉会長秘書務める。2月15日赤坂別館地下1階大会議室行われた解体工事安全祈願祭に、幸田参加した。「私の守之助会長ご夫妻との思い出一杯詰まったこの建物がなくなると思うと、耐え難い寂寥に胸塞がれる思いいたします」、幸田このように語った。 『近現代日本人史料情報辞典第4巻』(吉川弘文館2011年)における「鹿島守之助」の項目は幸田初枝執筆した

※この「秘書・幸田初枝」の解説は、「鹿島守之助」の解説の一部です。
「秘書・幸田初枝」を含む「鹿島守之助」の記事については、「鹿島守之助」の概要を参照ください。

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