福里ろう学校野球部の仲間達
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「遥かなる甲子園」の記事における「福里ろう学校野球部の仲間達」の解説
友利武明 1965年8月14日生まれ。野球部設立の中心メンバー。小学校5年生のとき、夏の甲子園応援バスツアーに参加し、甲子園にあこがれる。中等部1年のとき少年野球チーム南町ベアーズに入りセンター。福里ろう野球部では全員一致でキャプテンに推挙される。3番でサード(熊本ろう戦ではピッチャーも)。カワイイ(今風に言うところのイケメンである)。左耳は補聴器をつけてかすかに聴こえる程度。 健 野球部設立の中心メンバー。武明・光一を含めた3人の中では一番野球がうまい。健聴者への反発から、物語前半ではよく喧嘩沙汰を起こし、ベアーズにも遅れて加わった。表面上はクールで、武明らが情緒不安定になると冷静にアドバイスを下してくれる。野球に対する情熱は誰にも負けない。4番でキャッチャー。父親は健の幼いころに家を出て、現在は母と姉・陽子との3人暮らし。 大城光一 武明と同時にベアーズに入り、野球部設立の中心メンバーとなる。穏やかで泣き虫な少年。武明と健が喧嘩した時は仲裁役になる。高1になって心臓にも障害があることが分かり、手術して完治した。以後は練習中のアンパイヤやコーチャーを務める。幼い頃はいわゆる「おばあちゃん子」で祖母から口話を習った。女好き。妹がいる。 安永稔 自分の障害を疎ましく思いグレていた。武明たちにもはじめ反発し、グラウンドに石をまくなど嫌がらせをくり返していたが、健に「お前は誰かを憎まなきゃ苦しくてしょうがないんだ」と言われ改心、野球部に加わる。6番でライト(控えのピッチャー)。稔の父はもとは腕のいい漁師だったが、稔の耳の治療費にと自分の船を売り払い、それ以来抜け殻のようになってしまった。稔はそのことを申し訳なく思っている。 与那原正 口話が上手で木工科の優等生。メガネをかけている。5番でピッチャー。3年生になってアンダースローに改造した。 明彦 ギョロメで左側頭部に10円ハゲがある。1番でショート。女好き。 久志 家はサトウキビ農家。2番でセカンド。 満 7番でファースト。 哲也 8番でセンター。 新一 9番でレフト。10巻ではもっぱら「チビ」と呼ばれる。 西原町子 光一たちが貼った『マネージャー募集』のポスターを読みやってきた女子生徒。足音で地面が揺れるほどの巨体とナイーブな性格を併せ持つ。心臓にも障害があり運動を禁じられているため、武明たちに夢を託している。なお、このポスターには『条件:明るくてカワイイ女の子』と書いてあったのだが、稔が嫌がらせで『バスト90cm以上・水着審査あり』と書き足したため、町子以外の女子生徒は誰も来なかった。 里子・智子 町子に誘われマネージャーになった双子の女子生徒。よく笑う。目にも障害があり運動を禁じられている。 知花美穂 福里ろう学校一の美少女。家庭の方針で幼いころよりウエーファ・メソッドによる口話教育を受け、「聴こえない世界から出て行きたい」と手話を使わなかった。しかし内心は手話を禁じた両親に反発していた。後に野球部四人目のマネージャーとなる。武明たちの手話通訳を務めることもある。全国読書感想文コンクールで3位入賞するほどの国語力の持ち主。 伊波実(いばみのる) 高校教諭の傍らベアーズのコーチをしていて、武明たちと知り合う。ろう学校で教えていた経験があり手話が出来た。武明らの夢を応援したいと高等部進学に合わせて福里ろう学校へ異動、野球部の監督になる。ピッチングマシーンの修理中左手を機械に巻き込まれ負傷した。 原作では大庭猛義。北城ろう学校には中等部から在職し、教科は社会科。授業のときによく学生時代に野球部で過ごした思い出話を語り、生徒達が野球にあこがれるきっかけをつくる。上述事故で指1本を失った。北城ろう閉校後は沖縄各地の高校野球部を指導した。 花城校長 武明たちの夢を理解し、高野連加盟のために奔走する。前任校では「鬼の花城」と恐れられていた。心臓が弱く談判の途中に倒れてしまうこともしばしばだった。 原作では2代目校長謝花暁。北城ろう高等部スタートの年に赴任した。
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