石狩丸・檜山丸の客載車両渡船化とは? わかりやすく解説

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石狩丸・檜山丸の客載車両渡船化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 14:14 UTC 版)

渡島丸 (2代)」の記事における「石狩丸・檜山丸の客載車両渡船化」の解説

旅客輸送量も1973年昭和48年)の499万人ピーク以後激減し1981年昭和56年)には248万人まで半減していた。しかし利用客集中する深夜便は、多客時には依然津軽丸型 1隻では運びきれず、従来通り続行便が必要であったこのため客載車両渡船7隻による甲・乙・丙3系統維持できるよう、引退する2隻の津軽丸型の代替建造が必要であったとはいえ旅客数減少考慮すると、定員1,286名の津軽丸型で運航される系統25先行する補助客便としての系統限定なら、旅客定員特急列車1本分地元客を加えた500600程度あれば十分であり、さらに当時青函トンネル開通数年後迫っており、建造80億円の新造建造非現実的で、結局8~9億円で可能な現有車両渡船への甲板室造設案が採用された。なお乗用車航送依然需要見込めたため、津軽丸型よりも多い20積載とし、旅客定員650となった。これにより、渡島丸型で最も新し石狩丸3代)と檜山丸2代)の2隻が選ばれ前部煙突より後方船楼甲板上に2層甲板室造設し、上記要求を満たす客載車両渡船とした。渡島丸型ではもともと、船楼甲板後部消音器前後広大なスペースがあり、国鉄5トン積みコンテナ50積載する計画があったため、この重量コンテナ重量含め300トン)に配置的にも重量的にも耐えられるよう設計されていた。しかしこの想定重量では通常定員500程度限度とされていたが、船楼甲板上に前部煙突直下から船尾係船作業場直前に至る、総2階甲板室を、薄鋼板多用することで、その重量を約240トン抑え旅客定員650名と乗用車20台の積載達成できた。しかしグリーン船室旅客用食堂のないモノクラス簡素な造りであった。なお、この甲板室造設による重量増加に伴い損傷時の安全確保のため、船尾タンクとその前隣の船尾トリミングタンクの間の隔壁を3.5m船首側へ移動して船尾トリミングタンクを縮小した石狩丸3代)は1982年昭和57年1月6日、この工事のため函館ドック入場し3月17日竣工した3月26日には函館第3岸壁6時55分発、青森第1岸壁10時45分着の試運航7002便で青森第1岸壁初め着岸した。同岸壁可動橋接合試験一般公開行った後、折り返し岸壁1300分発、函館第4岸壁17時00分着の試運航7001便で函館戻った3月29日には10時50分から12時50分まで、こちらも初着岸となる函館第2岸壁可動橋接合試験施行した3月31日函館第4岸壁1915分発、青森第1岸壁23時05分着の貨物便の166便から再就航し、この折り返し4月1日0時10分発、函館第2岸壁4時00分着の11便から旅客扱い開始した。この工事中1982年昭和57年3月4日限り津軽丸(2代)が終航し、また1980年昭和55年10月以来係船であった日高丸2代)は1982年昭和57年1月6日から3月3日まで函館ドック法定検査工事を受け、3月4日函館第4岸壁14時10分発、青森第3岸壁1800分着の52便より復帰した檜山丸2代)は1982年昭和57年7月5日同じく函館ドック入場し9月22日竣工し9月24日函館第3岸壁6時55分発、青森第1岸壁10時45分着の試運航7002便で青森第1岸壁着岸し可動橋接合試験施行折り返し1300分発、函館第4岸壁17時00分着の試運航7001便で函館帰着9月27日には10時46分から12時50分まで、函館第2岸壁へ初着岸し可動橋接合試験行った10月1日函館第2岸壁9時45分発、青森第1岸壁1335分着の乗用車航送もする貨物便154便から再就航したが、一般旅客扱い初便10月2日青森第1岸壁0時10分発、函館第2岸壁4時00分着の11便であった。そして松前丸(2代)11月12日ひっそりと引退して行った

※この「石狩丸・檜山丸の客載車両渡船化」の解説は、「渡島丸 (2代)」の解説の一部です。
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