登場する名物・業物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 13:47 UTC 版)
作品中には名物にまつわるエピソードがあるが、虚実ない交ぜである。 茶釜 平グモ(ひらぐも) - 爆散する際に織部が蓋のかけらを集め、修復して使用した。 八角釜(はっかくがま) 宗達平釜(そうたつひらがま) 藤波平釜(ふじなみひらがま) 茶入 九十九髪茄子(つくもなす) - 茄子形の茶入。天下三茄子のひとつ。アニメ版では付藻茄子(つくもなすび)。 新田(にった) - 肩衝形の茶入。天下三肩衝のひとつ 初花(はつはな) - 肩衝形の茶入。天下三肩衝のひとつ 楢柴(ならしば) - 肩衝形の茶入。秋月から受け取る際に織部が蓋をすり替えた(その後、高山右近に譲渡)。秀吉と決裂した際に利休が故意に落として割るなど天下三肩衝の中では波乱の運命をたどる。 朝倉肩衝(あさくらかたつき) - 肩衝形の茶入 珠光小茄子(しゅこうこなす) 万歳大海(まんざいたいかい) - 大海の茶入 勢高肩衝(せいたかかたつき) - 肩衝形の茶入 円座肩衝(えんざかたつき) - 肩衝形の茶入 青木肩衝(あおきかたつき) - 肩衝形の茶入 茶碗 志野茶碗(しのぢゃわん) - 美濃の窯大将が作った茶碗 荒木高麗(あらきこうらい) - 大名物の染付茶碗 唐物熊川形青色茶碗(からものこもがいなりあおいろぢゃわん) 黒茶碗(くろぢゃわん) - 千宗易の依頼で長次郎が作った今焼の茶碗 大覚寺天目茶碗(だいかくじてんもくぢゃわん) 高麗茶碗(こうらいぢゃわん) 松本茶碗(まつもとぢゃわん) 引拙茶碗(いんせつぢゃわん) 珠光茶碗(しゅこうぢゃわん) 霜夜天目茶碗(しもよてんもくぢゃわん) 織部十作 茶杓 珠徳の茶杓(しゅとくのちゃしゃく) - 珠徳作の茶杓 珠徳象牙茶杓(しゅとくぞうげちゃしゃく) - 珠徳作の茶杓 竹茶杓(たけちゃしゃく) - 茶杓 泪 - 利休が切腹前に使用し、織部に託した 玉ぶりぶり - 有楽斎が国外追放となる高山右近に渡そうとしたが蹴返されたことから命名 玉すべり - 織部が大坂の陣で竹を物色中に(柳生宗矩の配下に)狙撃されるが、太陽光が織部の禿頭に反射して狙撃者の眼に入ったため、弾道がずれて一命をとりとめたことから命名 火箸 鉄羽の火ばし - 文字通り火箸 高麗火箸(こうらいひばし) - 火箸 紹鷗鉄火箸(じょうおうてつひばし) - 火箸 花入・花生 砧の花入(きぬたのはないれ) - 花入(今で言う花瓶) 蕪無花入(かぶらなしはないれ) - 花入 貨狄花入(かてきはないれ) - 花入 古銅花生桃尻(こどうはないけももじり) - 花生 瓢形青色花生(ふくべなりあおいろはないけ) - 花生 水指 芋頭の水指(いもがしらのみずさし) 生爪(なまづめ) - 伊賀焼の水指。上田が再三所望していたが、薩摩行きの謝礼として織部が「生爪を剥ぐような思い」で譲り渡した 破れ袋(やぶれぶくろ) - 伊賀焼の水指。二種類あり、それぞれを織部が大野兄弟に譲った 掛軸 馬麟の雀絵(ばりんのすずめえ) - 馬麟作・雀が描かれた絵の掛軸 牧谿の夏椿図(もっけいのかちんず) - 牧谿作・椿の絵の掛軸 空海の千字文軸(くうかいのせんじもんじく) - 空海が書いた掛軸 流れ圜悟(ながれえんご) - 宋の禅僧圜悟が弟子に与えた印可状が、偶然日本に漂着したもの。伊達政宗から持主の商人・谷宗卓に対して譲るよう要求されていたが、織部(と、古渓より後の大徳寺住持である春屋)の介入により裁断して分け与えることとなった。この結果、宗卓の手元に残った分は文章としては不完全だが書の掛軸とするに丁度良い幅のものとなった。 その他 蘭奢待(らんじゃたい) - 香木 関の孫六兼元(せきのまごろくかねもと) - 業物の刀 南蛮漆器蒔絵箱(なんばんしっきまきえばこ) - 小箱 尼崎の天目台(あまがさきのてんもくだい) - 天目茶碗を置くための台 七台(ななつだい) - 天目台 松島茶壺(まつしまちゃつぼ) - 茶壷 三日月茶壺(みかづきちゃつぼ) - 茶壷 落葉の大壺(らくようのおおつぼ) - 壷
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