狭山事件を題材、モデルとした作品
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「狭山事件」の記事における「狭山事件を題材、モデルとした作品」の解説
映画 おれは殺していない(1971年) 狭山の黒い雨(1973年、監督:須藤久) - 部落解放同盟が製作した映画。なお、須藤監督は1971年に映画『歴史よお前は誰のために』における「穢多」の語の多用のために部落解放同盟から糾弾された経緯があり、その反省の証として監督させられたのが本作品『狭山の黒い雨』であった。1973年には、淀川長治がサンケイ新聞のインタビューでの発言が問題視されて部落解放同盟から糾弾された際、本作品を部落問題の観点から批評することを約束させられている。「部落問題」も参照 狭山事件(1974年?、監督:後藤俊夫) - 国民救援会系の団体「石川一雄さんを守る会全国連絡会」が製作した映画。1974年9月7日には、東大部落研がこの作品を「差別映画」であると主張し、他府県の外人部隊を導入して上映を阻止しようとした。1974年10月21日、兵庫県立和田山商業高等学校の教師が同和教育の一環として同校の3年生を対象に校内で本作品の上映会を開こうとしたところ、これを「差別映画」と見なす解放研の生徒やM(八鹿高校事件主犯)ら部落解放同盟青年部員の集団による妨害を受け、上映中止に追い込まれた。 造花の判決(1976年、監督:梅津明治郎) - 部落解放同盟が製作した映画。盛んに上映運動が行なわれたが、強姦の描写があることが問題視された。 狭山裁判(1976年、監督:阿部俊三) フィルム・レポート 狭山事件 真犯人は誰か(1976年) 石川君は無実だ(1976年) フィルムレポート第二集 差別と権力犯罪 これでも石川さんが犯人か(1977年、監督:瀬戸要、福田元彦、小島茂) 狭山・勝利への道(1978年) 無罪─石川さんは脅迫状を書いていない(1980年、監督:梅津明治郎) 狭山事件 18年目の新証言―悲鳴・人影はなかった―(1982年、監督:松良星二) 狭山事件 石川一雄・獄中27年(1991年、監督:小池征人) SAYAMA みえない手錠をはずすまで(2013年、監督:金聖雄) 演劇 戯曲・狭山差別裁判(戸高恒彦) 闇に漂う顔(土方鉄) ビデオ 『わたしは無実!』(部落解放同盟全国連合会) 歌曲 『差別裁判うち砕こう』 『水平賛歌』 - 部落解放同盟の支部員が作った歌。水平社宣言の文言と「かえせ石川君」のスローガンとが盛り込まれている。 その他、宮崎駿によるアニメーション映画『となりのトトロ』について「狭山事件をモデルにしており、トトロは死神の象徴。サツキやメイは実は死んでいる」との都市伝説もあるが、スタジオジブリは公式にこの説を否定している。
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