新証言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 21:11 UTC 版)
「オスカー・スレイター事件」の記事における「新証言」の解説
これに加え、トレンチは1913年の末頃、バロウマンの雇い主であった靴屋の兄妹から新たな証言を得たという。それまで目撃証言についてバロウマンは、店の客に届け物に行く途中で犯人にぶつかったと証言していた。これについて兄妹は、バロウマンを使いに出したのはその3日前の18日のことであって、帳簿の記録からみてもバロウマンは嘘をついている、とトレンチに述べたという。事件当時、雇い主がこれをパイパー警部に伝えると、「事件全体を引っくり返すようなことになる」として口止めされたという。トレンチもまた、犯人を追って現場から表通りへ駆け出たランビー、アダムスやその家族が、同じ時刻に通りを歩いていたはずのバロウマンを誰一人目撃していないことを理由に、彼女の証言が偽りであるとした。 さらにリヴァプール市警警部の証言がある。事件直後にグラスゴー市警から連絡を受けたこの警部は、すぐさまリヴァプールのホテルにスレイターたちが泊まっていないか照会を入れた。そのときにはすでにスレイターたちはホテルをチェックアウトしていたが、警部はそこで、スレイターが宿泊者名簿に本名と住所を記していたことを発見した。スレイターの高飛びを否定するこの証拠は、グラスゴー市警を介して地方検察官に伝えられていたが、検察側はこれを裁判に提出していない。
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