特殊な橋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 10:15 UTC 版)
可動橋 - 船舶の運航に支障がないよう上部構造を動かせる構造とした橋。航路となっている海や河川に架ける橋で、前後の取付部の関係から十分に高い位置に架設できない場合に採用される。可動橋はさらに跳開橋、旋開橋、昇開橋などに分類される。 運搬橋 - 可動橋と同様、航路を確保するために考えられた形式。非常に高い位置に橋をかけ、そこからワイヤーで吊したゴンドラを行き来させることで人や荷物を対岸まで輸送する。現存数は非常に少ない。 浮橋 - 舟橋、浮体橋とも。鎖やロープで繋いだ舟を並べ、その上に橋桁を設置する。現在の日本ではあまり見られない形式だがアメリカ合衆国やノルウェイで大規模な施工例がある。速やかに架橋・撤去が可能なため軍事目的での利用も多い(92式浮橋)。 クローバー橋 - 中央部は通常の橋と同じく一本になっているが両端は二方向に分離し、上から見ると「 X 」のような形状の橋。釧路市にある旭跨線橋(4車線路)、東京都・隅田川に架かる桜橋、名古屋市の黄金跨線橋、仙台市のかつての宮城野橋など。 家屋付きの橋 - 旧ロンドン橋、ポンテ・ヴェッキオ(ベッキオ橋) 屋根付橋 - 橋の構造材の劣化速度を遅くする目的で覆いをかけたもの。 橋上駅 - 鉄道駅の一種で、プラットホームの上に駅舎があり、跨線橋と一体化しているもの。 二層通路橋(Double-decker bridge) - 上下層で方向を別にしたり(ジョージ・ワシントン・ブリッジなど)、道路と鉄道の併用にしたりするもの(鉄道道路併用橋)。 鉄道道路併用橋 - 鉄道と道路が一つの橋を共用するもの。 橋上店舗 - 川に架かる橋の上が店舗になっているもの。日本では渋谷川の上にあった東急百貨店東横店東館がその代表例である。 橋上市場 - 岩手県釜石市の鈴木東民市長の主導により、河川法の特例許可を受けて甲子川(地元では大渡川と呼ばれた)に架かる大渡橋に並行する形で1958年(昭和33年)に完成した全長 110 m 、全幅 13 m の市場。1965年(昭和40年)の河川法改正により営利目的の河川占有が認められなくなり、市場内店舗は2003年(平成15年)1月5日に全店閉店、代替施設として建設された「駅前橋上市場 サン・フィッシュ釜石」へ移転し、その後解体された。 ループ橋 門橋 - 陸軍が河を渡る際に使用。 流れ橋 - 洪水の際に、橋桁が流される構造の橋。上津屋橋など。 八つ橋 - 公園施設などで池の上に折れ曲がる形(あるいは四方八方に延びる形)で設置される木製の橋。 架橋機材 - 分解・折りたたみ式の橋桁と必要な物品をトラックなどで運搬できるようにした機材。災害などで橋が破損し通行できない場合に臨時で架設する。軍事目的での利用も多い(07式機動支援橋など)。架橋戦車 - 戦車のシャーシに橋梁を乗せることで目的地まで自走できる橋。
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