市場内
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 07:59 UTC 版)
正門 新大橋通りに面している築地市場の門。警視庁築地警察署中央市場交番、築地市場駅A1出口がある。道を隔てて国立がんセンター中央病院、朝日新聞東京本社がある。 青果門(せいかもん) 青果を扱うせり場付近にあることから命名された門。青果を運ぶトラックの往来が多かった。 勝鬨門(かちどきもん) 勝鬨橋に隣接する築地市場の門。付近には、市場の敷地内に「おさかな普及センター資料館」「築地市場厚生会館」、そして敷地外には勝鬨橋とその資料を集めて公開している「かちどき橋の資料館」、晴海通りを挟んでニチレイ本社がある。 海幸橋門(かいこうばしもん) 波除神社に隣接した築地市場の門。名前は築地川の支川に架かるアーチ橋の海幸橋があったことに由来している。支川は、現在は埋め立てられ駐輪場として中央区が管理運営している。橋の構造物は橋桁と欄干を除き撤去されている。 市場橋門(いちばばしもん) 新大橋通りに面する門のうち最も東(あるいは北)にある門。付近に市場橋があったことからの命名。通路は狭く裏門的な状況で築地市場から退場方向に一方通行である。 関連事業者営業所 市場の主幹業務を補完する関連事業者物品販売業と飲食業が軒を並べる場所。このエリアは、海苔屋・お茶屋・本屋・乾物屋・包丁屋という具合に取り扱い品目が規定されており、市場ならではの妻物屋などが存在している。飲食業については「飲食店」としか規定されておらず、近年、喫茶店が商売替えをしたり、IT関連企業が定食屋を買収したりするなどして、観光客を標的とした寿司屋が増えている。 時計台 東京都の建物の屋上に存在したが、現在は撤去されている。目の前の通路の名称に旧時計台通りとして残っている。 買荷保管所(かいにほかんじょ) 仲卸などで購入した商品を預かって貰う場所。場内数箇所に「特」「東」「西」「新」の異なる呼び名で存在する。集積された荷物を横付けされた自動車などに積み込み商店や飲食店に配達される。「潮待茶屋」あるいは単に「茶屋」と呼ばれている。これは魚河岸が日本橋にあった頃、魚は東京市市内に張り巡らされた河川・運河などの水路を使って船で配達しており、満潮を待って仕事をしていたことに由来する。茶屋を使用するには契約が必要であった。 東京都市場衛生検査所 検査所に所属する食品衛生監視員が市場内に流通する食品の監視、検査と事業者に対する衛生指導を行っていた。東京都福祉保健局が管轄しており、足立市場と大田市場に支所がある。
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