炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/12/29 03:52 UTC 版)
『炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』(えんじんせんたいごーおんじゃーぶいえすげきれんじゃー)は、「スーパー戦隊祭」枠として2009年1月24日に公開された劇場版作品。
劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャー vs ゲキレンジャー |
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監督 | 諸田敏 |
脚本 | 香村純子 荒川稔久 |
出演者 | 古原靖久 片岡信和 逢沢りな 碓井将大 海老澤健次 徳山秀典 杉本有美 鈴木裕樹 福井未菜 高木万平 三浦力 聡太郎 荒木宏文 平田裕香 川野直輝 及川奈央ほか |
音楽 | 大橋恵 三宅一徳 |
撮影 | 松村文雄 |
配給 | 東映 |
公開 | 2009年1月24日 |
上映時間 | 57分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 日本語 |
前作 | 炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!劇場BANG!! |
次作 | 侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦 |
allcinema | |
キネマ旬報 | |
目次 |
概要
2009年公開作品。脚本の香村純子、監督の諸田敏の両名とも本シリーズ初担当となる。
当初は例年通りDVDのレンタル・発売のみを予定していたが、リリースに先駆ける形で2009年1月24日より「新春スーパー戦隊祭」枠として劇場公開された。本編上映前と本編終了後もゴーオンジャーは本枠の進行役を担当。さらに最後には、ゲキレッド、ゴーオンレッド、シンケンレッドが一堂に会した。
劇場公開へと至った理由は、スーパー戦隊Vシネマ通算15作品記念とされているが、2009年1月17日より東映系で劇場公開される予定だった映画『ふうけもん』の上映中止に伴う代替措置の意味合いも含まれている[1]。このため本作品の映画鑑賞前売り券は発売されず、鑑賞料金も特別設定となっており、公開開始から2カ月足らずという異例の早さでDVD発売となった。
複数の戦隊が共演する作品の劇場公開は「東映まんがまつり」枠の『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』以来。そして戦隊シリーズの単独劇場公開作品はこれが初となる。自主制作CMがYouTube等の動画投稿サイトにアップされた他、1月19日にはロフトプラスワンにおいて応援イベントが開催された。また、1月20日に新宿バルト9で行われた完成披露試写会には、さとう珠緒(『超力戦隊オーレンジャー』:丸尾桃/オーピンク役)が「応援団長」として、『オーレンジャー』当時の衣装で登場した。
メンバー全員が揃い踏みした時、ゴーオンジャー、ゴーオンウイングス、ゲキレンジャー、理央、メレとシリーズ最多の14人となった。
同時上映作品
- 『'08真夏のゴーオンライブ!』
- 2008年夏に行われたトークライブショーのダイジェスト。
- 『'09ニューヒーロー戦力ファイル!』
- 『侍戦隊シンケンジャー』『仮面ライダーディケイド』のプロモーション映像。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
作品のリンク
スーパー戦隊Vシネマでの前作『獣拳戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャー』に登場したVシネマオリジナルロボット「ゲキリントージャウルフ」が再び登場した。
作品の時系列
エンジンオーG12が登場し、ガイアーク3大臣が健在な事から、『ゴーオンジャー』GP35とGP36の間と思われる。だがこの時走輔は、ヨゴシュタインの放ったゼンマイで硬直化して動けない状態だったため、テレビシリーズとの矛盾が生じる。
恐竜やのリンク
近年の戦隊Vシネでお約束となっている「恐竜や」絡みの作品リンク[2]について、本作では範人と美希の二人がそれぞれバイトと常連客として面識があるという描写が登場した。
登場人物
『獣拳戦隊ゲキレンジャー』側のキャラクター
最終回以降の設定となっている。
- 漢堂ジャン / ゲキレッド
- 『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の主人公。『ゲキレンジャー』最終回以降、ロンを封じ込めた慟哭丸を守りながら旅をしていたが、今回慟哭丸を奪われてしまう。
- 宇崎ラン / ゲキイエロー、深見レツ / ゲキブルー
- 最終回以降、それぞれマスターとなり、子供達に獣拳を教えていた。
- 深見ゴウ / ゲキバイオレット
- 深見レツの兄。最終回以降、バエとともに旅をしていた。
- ロン
- 不死身の怪人。慟哭丸に封じられていたが復活し、ヌンチャクバンキに憑依してロンバンキ(後述)となる。
『炎神戦隊ゴーオンジャー』側のキャラクター
- 害地大臣ヨゴシュタイン、害水大臣ケガレシア、害気大臣キタネイダス
- ガイアークの三大臣。
本作品のみ登場のキャラクター
- ヌンチャクバンキ
- ガイアークの害地水気スペシャル目。語尾は「~ッチャ」。ヌンチャクを振り回してのスピード戦法を得意としている。メカより臨技を修得しているほか、中盤に慟哭丸を埋め込まれて更にパワーアップする。断末魔は「アタタタタタ、ホー!!」。
- 臨獣トータス拳メカ
- 臨獣殿の残党。語尾は「~でまんねん」。「臨獣殿一の天才」を自称し、ヌンチャクバンキを最強の蛮機獣にして、世界を臨獣殿で支配しようと目論む。球体だった慟哭丸を炎神ソウルと同じ形状に加工する(三大臣のミスでヌンチャクバンキの機構がそう制作されたため)ほど技術力は高いが、奪い取った炎神ソウルを不用と判断して捨てようとするなど、意外と口より先に手が出るタイプである。最後はゴーオンジャー&ゴーオンウイングスの「超超スペシャルハイウエイバスター」と、ゲキレンジャーの「超超スペシャルゲキバズーカ」で倒された。断末魔は「残念でまんねん!!」。
- ロンバンキ
- 復活したロンがヌンチャクバンキの亡骸に憑依した姿。意識はロンのものであり、無間龍を思わせる七本の龍の首が付いている。本作での巨大戦の相手。前作でパチャカマック12世を圧倒したゲキリントージャウルフをエンジンオーG9とあわせて逆に圧倒するなどかなりの戦闘力を誇る。最後はエンジンオーG12とサイダイゲキリントージャの合体技「スーパー戦隊グランプリ」に倒され慟哭丸に戻された。断末魔は「私は、不死身だァ!!」。
スタッフ
キャスト
- 江角走輔 / ゴーオンレッド(声):古原靖久
- 香坂連 / ゴーオンブルー(声):片岡信和
- 楼山早輝 / ゴーオンイエロー(声):逢沢りな
- 城範人 / ゴーオングリーン(声):碓井将大
- 石原軍平 / ゴーオンブラック(声):海老澤健次
- 須塔大翔 / ゴーオンゴールド(声):徳山秀典
- 須塔美羽 / ゴーオンシルバー(声):杉本有美
- 炎神スピードル(声):浪川大輔
- 炎神バスオン(声):江川央生
- 炎神ベアールV(声):井上美紀
- 炎神バルカ(声):保志総一朗
- 炎神ガンパード(声):浜田賢二
- 炎神キャリゲーター(声):津久井教生
- 炎神トリプター(声):石川静
- 炎神ジェットラス(声):古島清孝
- 炎神ジャン・ボエール(声):西村知道
- ボンパー(声):中川亜紀子
- 漢堂ジャン / ゲキレッド(声):鈴木裕樹
- 宇崎ラン / ゲキイエロー(声):福井未菜
- 深見レツ / ゲキブルー(声):高木万平
- 深見ゴウ / ゲキバイオレット(声):三浦力
- 久津ケン / ゲキチョッパー(声):聡太郎
- 真咲美希:伊藤かずえ
- 真咲なつめ:桑江咲菜
- マスター・シャーフー(声):永井一郎
- バエ(声):石田彰
- 理央:荒木宏文
- メレ:平田裕香
- 害水大臣ケガレシア:及川奈央
- 害地大臣ヨゴシュタイン(声):梁田清之
- 害気大臣キタネイダス(声):真殿光昭
- ロン / ロンバンキ(声):川野直輝
- ヌンチャクバンキ(声):吉水孝宏
- 臨獣トータス拳メカ(声):宇垣秀成
映像ソフト化
メディア:DVD
主題歌
- 「明日もゴーオンジャー」
自主制作CM
これを記念してか非公式ながら戦隊OB俳優による自主制作CMがYouTube等の動画投稿サイトにアップされた
非公式ではあるが、CM撮影に東映撮影所が使われたり、ゴーオンジャーの公式HP[1]上にて日笠淳プロデューサーからの謝辞の言葉が掲載されるなど、東映側からは好意的に受け取られている模様。
自主制作CMに出演した戦隊OB俳優
下記の他、戦隊関係者ではないが、大田恭臣(『ライオン丸G』:虎錠之介/タイガージョー役)が参加している。
- 『百獣戦隊ガオレンジャー』より
- 『超新星フラッシュマン』より
-
- 植村喜八郎(ダイ/グリーンフラッシュ役)
- 『救急戦隊ゴーゴーファイブ』より
-
- 原田篤(巽鐘/ゴーグリーン役)
- 『特捜戦隊デカレンジャー』より
-
- 稲田徹(ドギー・クルーガー/デカマスターの声)
漫画版
テレまんがヒーローズで能田達規による漫画版が掲載された。
脚注
- ^ 撮影終了も…中村雅俊の主演映画が公開中止 - スポニチ、2008年12月16日
- ^ 爆竜戦隊アバレンジャー#恐竜やを参照。
外部リンク
関連項目
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劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー
(炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー から転送)
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劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャー vs ゲキレンジャー |
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監督 | 諸田敏 |
脚本 | |
原作 | 八手三郎 |
出演者 | |
音楽 | |
主題歌 |
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撮影 | 松村文雄 |
配給 | 東映 |
公開 | 2009年1月24日 |
上映時間 | 57分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 3.1億円[1] |
前作 | 炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!劇場BANG!! |
次作 |
『劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』(げきじょうばん えんじんせんたいゴーオンジャー たい ゲキレンジャー)は、2009年1月24日より東映系で公開された日本の映画作品。特撮ヒーロー番組「スーパー戦隊シリーズ」『炎神戦隊ゴーオンジャー』の映画化作品であり、スーパー戦隊VSシリーズの一つでもある。
概要
21世紀に入ってからのスーパー戦隊シリーズは、夏ごろに現行作品の劇場版の上映、翌年春に前年度の戦隊と共演するスーパー戦隊Vシネマ(以下、Vシネマ)のリリースという形が定着していた。『炎神戦隊ゴーオンジャー』と『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の共演作として制作された本作品も例年通りVシネマとしてDVDのレンタル・発売のみに当初、予定していたが[2]、リリースに先駆ける形で2009年1月24日より「新春スーパー戦隊祭」枠として劇場公開されることが、2008年12月に急遽決定する。
これは、2009年1月17日より東映系で劇場公開される予定だった映画『ふうけもん』の上映中止に伴う代替措置であり[3]、また映画冒頭では劇場公開の経緯について「本作品がVシネマ通算15作品目であることを記念して」とも語られている。このため本作品の映画鑑賞前売り券は発売されず、鑑賞料金も特別設定であった。また、Vシネマとしてのリリースも例年通りのスケジュールで行われたため、結果として公開開始から2カ月足らずという異例の早さでのDVD発売となった。
複数の戦隊が共演する作品の劇場公開は「東映まんがまつり」枠の『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』以来であり、スーパー戦隊シリーズの単独劇場公開作品はこれが初となる。また、脚本の香村純子、監督の諸田敏の両名ともVSシリーズ初担当となる[4]。
本作品の劇場公開をきっかけに、以後のVSシリーズは「スーパー戦隊祭」として劇場版での公開に移行することになり、それまでのVシネマ作品としてのフォーマットでの制作は本作品が最後となった。また翌年以降はVSシリーズに代わるVシネマとして、各戦隊の後日譚を中心とした「帰ってきたシリーズ」が展開されている。
2000年代中ごろのスーパー戦隊Vシネマでお約束となっていた「恐竜や」絡みの作品リンク要素は本作品でも踏襲されており、作中では範人と美希の二人がそれぞれバイトと常連客として面識があるという形で描写されている。監督の諸田敏によると「この下り(恐竜や)はカットしたほうが良くない?」と荒川に提案したが、「いや、ここは絶対に残してください!」と強硬に主張して、無理やり話にねじ込んだとのことである[5]。
同時上映作品
前述の通り、本来は劇場公開を前提とした作りではないため、上映に当たってはVシネマの本編に加え、本編前後に流れるゴーオンジャーのメンバーが進行役を務める映像や、以下の同時上映作品も含めて1本の映画を構成している。上映の最後には、ゲキレッド、ゴーオンレッド、シンケンレッドが一堂に会した映像も流れている。
- 『'08真夏のゴーオンライブ!』
- 2008年夏に行われたトークライブショーのダイジェスト。
- 『'09ニューヒーロー戦力ファイル!』
- 『侍戦隊シンケンジャー』『仮面ライダーディケイド』のプロモーション映像。
あらすじ
無間龍ロンとの戦いを終えて、しばらく経ったある日。真咲なつめの誕生日会のために旅から戻ってきた漢堂ジャン / ゲキレッドは、ガイアークのヌンチャクバンキと交戦したが、再会した宇崎ラン / ゲキイエローや深見レツ / ゲキブルーとともに異空間へ飛ばされてしまう。その後、深見ゴウ / ゲキバイオレット、久津ケン / ゲキチョッパー、そして炎神戦隊ゴーオンジャーが合流したが、戦いの最中、スピードルを始めとした相棒たちの炎神ソウルとロンが封じられた慟哭丸を奪われてしまう。炎神ソウルを取り戻すため、ゴーオンジャーはゲキレンジャーから獣拳を教わることになる。
登場キャラクター
テレビシリーズからの登場キャラクターのうち、『ゲキレンジャー』テレビシリーズで死亡した理央とメレは、『特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー』におけるアバレキラーを踏襲した方法で再登場している。また時系列の都合上、『ゲキレンジャー』の映画『電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー ネイネイ!ホウホウ!香港大決戦』に登場しなかったテレビシリーズのレギュラー陣(深見ゴウ / ゲキバイオレット、久津ケン / ゲキチョッパー、ロン)は本作品が映画作品への初登場となる。
またVシネマ前作『獣拳戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャー』に引き続き、Vシネマオリジナルの巨大ロボ「ゲキリントージャウルフ」も再登場している。
オリジナルキャラクター
ヌンチャクバンキ | |
---|---|
身長 | 171 cm[6][7] |
体重 | 185 kg[6][7] |
- ヌンチャクバンキ
- メカと三大臣が合作したガイアークの害地水気スペシャル目蛮機獣[6][4]。語尾は「…ッチャ」[6][4]。通常のヌンチャクや磁石がついたヌンチャクなど様々なヌンチャクを振り回してのスピード戦法を得意としている。メカより臨獣トータス拳を伝授されているほか[6]、中盤に慟哭丸ソウルを埋め込まれてさらにパワーアップする。
-
『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』では大ザンギャックの怪人として登場。『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』では宇宙犯罪組織マドーの怪人として登場し、最終決戦では仮面ライダーBLACK RXと交戦する。
- デザインは酉澤安施が担当した[4][8]。ヌンチャクからの連想でブルース・リーをモデルにしている[8]。至るところにヌンチャクを配置し、衣服や機械で構成された身体を表現している[9]。胸の赤い部分はブルース・リーの代表作で、敵に付けられた傷を表現している[9]。武器のヌンチャクは、炎神ソウルを吸い付けるため、一目で先がそのまま磁石になったものと分かるようになっている[9]。
ロンバンキ | |
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身長 | 220 cm[6][7] |
体重 | 239 kg[6][7] |
(巨大化時) | |
身長 | 71.2 m[6][7] |
体重 | 770.7 t[6][7] |
-
- ロンバンキ
- 復活したロンがヌンチャクバンキの肉体を奪って復活した姿。意識はロンのものであり、上半身に七つの龍の首が付いており[6]、口からの火球やビーム、雷撃が武器。ゲキリントージャウルフと、エンジンオーG9の2体を圧倒するなどかなりの戦闘力を誇る。ゴーオンジャーの超超スペシャルハイウェイバスターと、ゲキレンジャーの超超スペシャル激臨砲でダメージを受け、巨大化するも、最後はエンジンオーG12とサイダイゲキリントージャのスーパー戦隊炎神ビーストグランプリに倒され慟哭丸に戻される。
臨獣トータス拳メカ | |
---|---|
身長 | 216 cm[6][7] |
体重 | 117 kg[6][7] |
- 臨獣トータス拳メカ
- 臨獣トータス拳の使い手。臨獣殿の残党[4]。語尾は「…でまんねん」で若干関西訛り。「臨獣殿一の天才」を自称し[6][4]、ヌンチャクバンキを最強の蛮機獣にして、世界を臨獣殿で支配しようと目論むマッドエンジニア。堅い臨気の甲羅で覆われた全身は、相手の攻撃を軽々と弾く。ハンマーを武器とする。球体だった慟哭丸を炎神ソウルと同じ形状の慟哭丸ソウルに加工するほど技術力は高い。奪い取った炎神ソウルを不用と判断して捨てようとするなど、意外と口より先に手が出るタイプである。臨獣拳使いだがロンの存在を知っており、ロンを復活させようとする。最後はゴーオンジャーの超超スペシャルハイウェイバスターと、ゲキレンジャーの超超スペシャル激臨砲で倒される。
映画新規必殺技
- 激気スピードルサーベルストレート
- ゴーオンレッドが体得した獣拳を用いたサーベルストレートの強化技。
- 炎神拳
-
ゴーオンジャーの5人がゲキレンジャーとの修行により修得した獣拳[11]。モチーフはそれぞれのパートナー炎神。ゴーオンブルー・イエロー・グリーン・ブラックは拳から、レッドはマンタンガンから放った。
- ドルドル弾
- オンオン弾
- ブイブイ弾
- バルバル弾
- ガンガガンガ弾
- 激臨炎神弾
- リオがゴーオンレッドとゲキレッドに臨気注入を行い2人が相手に密着させた拳から激気と臨気を放つ技。
- 超超スペシャルハイウェイバスター
- ゴーオンジャーのスーパーハイウェイバスターとゴーオンウイングスのウイングブースター(2本)を合わせて発射する技。炎神ソウルなしでも使用可能。
- 超超スペシャル激臨砲
- ゲキレッド・ブルー・イエローのゲキバズーカ、ゲキバイオレットの厳厳拳、ゲキチョッパーの捻捻弾、そしてリオとメレの技を一斉放射する技。激気合一の強化版である。
- スーパー戦隊・炎神ビーストグランプリ[4]
- エンジンオーG12とサイダイゲキリントージャの合体技。12体の炎神、10体のゲキビースト、2体のリンビースト、そしてサイダインのオーラを一斉に発射し、ロンバンキを慟哭丸に戻した。
スタッフ
- 製作 - 石井徹(東映ビデオ)、亀山慶二(テレビ朝日)、松田英史(東映エージエンシー)
- 企画 - 日達長夫(東映ビデオ)、梅澤道彦(テレビ朝日)、小川政則(東映エージエンシー)
- エグゼクティブプロデューサー - 鈴木武幸(東映)、杉山登(テレビ朝日)、疋田和樹(東映エージエンシー)
- 原作 - 八手三郎
- プロデュース - 加藤和夫(東映ビデオ)、佐々木基(テレビ朝日)、矢田晃一(東映エージエンシー)、日笠淳、和佐野健一(東映)
- 脚本 - 香村純子、荒川稔久
- 音楽 - 大橋恵、三宅一徳
- 撮影 - 松村文雄
- 助監督 - 加藤弘之、荒川史絵
- プロデューサー補 - 郷田龍一、深田明宏
- 製作デスク - 青柳夕子、下前明弘
- 製作担当 - 谷口正洋
- 特撮監督 - 佛田洋
- アクション監督 - 石垣広文(ジャパンアクションエンタープライズ)
- 制作 - テレビ朝日、東映ビデオ、東映、東映エージエンシー
- 配給 - 東映
- 監督 - 諸田敏
キャスト
- 江角走輔 / ゴーオンレッド - 古原靖久
- 香坂連 / ゴーオンブルー - 片岡信和
- 楼山早輝 / ゴーオンイエロー - 逢沢りな
- 城範人 / ゴーオングリーン - 碓井将大
- 石原軍平 / ゴーオンブラック - 海老澤健次
- 須塔大翔 / ゴーオンゴールド - 徳山秀典
- 須塔美羽 / ゴーオンシルバー - 杉本有美
- 漢堂ジャン / ゲキレッド - 鈴木裕樹
- 宇崎ラン / ゲキイエロー - 福井未菜
- 深見レツ / ゲキブルー - 高木万平
- 深見ゴウ / ゲキバイオレット - 三浦力
- 久津ケン / ゲキチョッパー - 聡太郎
- 理央 / 黒獅子リオ - 荒木宏文
- メレ / 獣人メレ - 平田裕香
- ロン - 川野直輝
- ケガレシア - 及川奈央
- 真咲なつめ - 桑江咲菜
- 真咲美希 - 伊藤かずえ
声の出演
- 炎神スピードル - 浪川大輔
- 炎神バスオン - 江川央生
- 炎神ベアールV - 井上美紀
- 炎神バルカ - 保志総一朗
- 炎神ガンパード - 浜田賢二
- 炎神キャリゲーター - 津久井教生
- 炎神トリプター - 石川静
- 炎神ジェットラス - 古島清孝
- 炎神ジャン・ボエール - 西村知道
- ボンパー - 中川亜紀子
- ヨゴシュタイン - 梁田清之
- キタネイダス - 真殿光昭
- ヌンチャクバンキ - 吉水孝宏
- メカ - 宇垣秀成
- バエ - 石田彰
- マスター・シャーフー - 永井一郎
スーツアクター
- ゴーオンレッド[12]、ゲキレッド[12] - 福沢博文
- 押川善文
- 人見早苗
- 竹内康博
- 清家利一
- 渡辺淳
- 野川瑞穂
- 日下秀昭
- 蜂須賀祐一
- 岡元次郎
- 伊藤慎
- 神尾直子
- 大林勝
- 村岡弘之
- 的場耕二
- 中川素州
- 永徳
- 佐藤太輔
- 田中宏幸
- 下園愛弓
- 矢部敬三
- 金田進一
- 伊藤教人
- 渡邉昌宏
- 橋本恵子
- 小野友紀
- 橋口未和
- 藤井祐伍
- 高橋玲
- 横田遼
- 森村修一
- 藤田慧
- 浅井宏輔
- 中野高志
- 遠藤誠
- 竹中寛幸
- 岡田貴喜
- 内川仁朗
- 福住咲希
- 中村博亮
音楽
- 主題歌
- 挿入歌
宣伝活動
本作品の公開を記念して、酒井一圭(『百獣戦隊ガオレンジャー』牛込草太郎 / ガオブラック役)を中心に、戦隊OB俳優による自主制作CMがYouTubeなどの動画投稿サイトにアップされた[13]。
これらはあくまでも非公式な取り組みではあるが、CM撮影には東映東京撮影所が使われたり、日笠淳プロデューサーからの謝辞の言葉が『ゴーオンジャー』の公式HP上に掲載された[14]。
参加俳優は以下の通り。
- 『百獣戦隊ガオレンジャー』より
- 『超新星フラッシュマン』より
-
- 植村喜八郎(ダイ / グリーンフラッシュ役)
- 『救急戦隊ゴーゴーファイブ』より
-
- 原田篤(巽ショウ / ゴーグリーン役)
- 『特捜戦隊デカレンジャー』より
-
- 稲田徹(ドギー・クルーガー / デカマスターの声)
この他にも戦隊関係者ではないが、大田恭臣(『ライオン丸G』虎錠之介 / タイガージョー役)が参加している。
また、1月19日にはロフトプラスワンにおいて応援イベントが開催。1月20日に新宿バルト9で行われた完成披露試写会には、さとう珠緒(『超力戦隊オーレンジャー』丸尾桃 / オーピンク 役)が「応援団長」として、『オーレンジャー』当時の衣装で登場した。
他媒体展開
『テレまんがヒーローズ』で能田達規による漫画版が掲載された。
映像ソフト化
- 劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー(DVD1枚組、2009年3月21日発売[4]、2009年3月13日レンタル開始[4])
- 映像特典
- メイキング
- 劇場予告編
- TVスポット
- VSデザインファイル
- VS拳士列伝&蛮機獣図鑑
- ポスタービジュアル
- 初回限定特典
- ヒューマンワールドパスポート
- 映像特典
脚注
出典
- ^ 「2009年 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報』2010年(平成22年)2月下旬号、キネマ旬報社、2010年、173頁。
- ^ 初期に発売された雑誌[要文献特定詳細情報]や東映ビデオのHPなどより
- ^ “撮影終了も…中村雅俊の主演映画が公開中止”. スポーツニッポン (2008年12月16日). 2010年10月23日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b c d e f g h i j k l m 「宇宙船vol.124特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2009」『宇宙船』vol.124(2009.春号)、ホビージャパン、2009年4月1日、別冊p.21、ISBN 978-4894258549。
- ^ 『劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』のパンフレットのインタビューより[要文献特定詳細情報]
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 超全集 2009, p. 67, 「劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」
- ^ a b c d e f g h 21st 8 2017, p. 25
- ^ a b c d e 百化繚乱 下之巻 2012, p. 301
- ^ a b c d e f g h i 『劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』(DVD)東映ビデオ、2009年3月21日。DSTD02926。 映像特典 VSデザインファイル
- ^ a b 百化繚乱 下之巻 2012, p. 281
- ^ 超解析 2018, p. 129, 「第4章 スーパー戦隊VSシリーズ / クロスオーバー作品全解説 劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」」
- ^ a b “福沢博文”. 株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー. 2011年4月27日閲覧。
- ^ “スーパー戦隊魂 super-sentai-tamashii supersentaitamashii さんのチャンネル”. 2011年8月20日閲覧。
- ^ “炎神戦隊ゴーオンジャー GP-48 正義カイサン|東映[テレビ]”. 2007年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年8月20日閲覧。
参考文献
- 『炎神戦隊ゴーオンジャー超全集』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2009年4月5日。 ISBN 978-4-09-105124-0。
- 『東映スーパー戦隊シリーズ35作品記念公式図録 百化繚乱 [下之巻] 戦隊怪人デザイン大鑑 1995-2012』グライドメディア、2012年10月16日。 ISBN 978-4-8130-2180-3。
- 講談社 編『スーパー戦隊 Official Mook 21世紀』 vol.8《炎神戦隊ゴーオンジャー》、講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2017年5月25日。 ISBN 978-4-06-509519-5。
- 『「スーパー戦隊」vs「メタルヒーロー」超解析!』宝島社、2018年5月30日。 ISBN 978-4-8002-8348-1。
外部リンク
「炎神戦隊ゴーオンジャー VS ゲキレンジャー」の例文・使い方・用例・文例
- 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャーのページへのリンク