火山・地勢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 23:44 UTC 版)
御嶽山は日本の山の標高順で14位の山であり、火山としては富士山に次いで2番目に標高が高い山である。剣ヶ峰を主峰にして、摩利支天山(2,959.2 m)、継子岳(2,858.9 m)、継母岳(2,867 m) などの外輪山があり、南北約3.5 kmの山頂部による台形の山容である。北端の継子岳は比較的新しい山体の成層火山で、北側山麓から見ると、他の峰が隠れて見えないためきれいな円錐形をしており、郷土富士として「日和田富士」とも呼ばれている。なお、長野県側に寄生火山として三笠山(2,256 m)、小三笠山(2,029 m)がある。最高点の剣ヶ峰は長野県に位置し、王滝口登山道の外輪山との合流部が「王滝頂上」(標高点2,936 m)、小坂口との合流部が「飛騨頂上」(標高2,811 m)である。火山灰の堆積した裾野は広く、長野県側の麓の傾斜地では濃い色の火山灰が耕地を覆っていて、高地の開田高原は蕎麦の産地として知られている。岐阜県側の地形は長野県側と比較して複雑で、平坦地が少なく、尾根筋が屈曲している。2007年(平成19年)5月10日に、日本の地質百選選定委員会により「日本の地質百選」の第1期選定(全国83箇所)の一つに選定された。 山容山名標高(m)三角点等級基準点名剣ヶ峰からの方角と距離(km)所在地 継子岳 2,859.14 三等「継子岳」 北 2.7 高山市木曽町 摩利支天山 2,959.45 三等「御岳」 北北西 1.4 下呂市木曽町 剣ヶ峰(最高点) 3,067 (一等)「御岳山」(3,063.61m) 0 木曽町王滝村 継母岳 2,867 西 1.4 下呂市王滝村 三笠山 2,256.1 三等「三笠山」 南東 3.2 王滝村
※この「火山・地勢」の解説は、「御嶽山」の解説の一部です。
「火山・地勢」を含む「御嶽山」の記事については、「御嶽山」の概要を参照ください。
火山・地勢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 19:12 UTC 版)
日本の火山としては富士山、御嶽山に次ぐ高さである。乗鞍岳は複数の火山が南北に並ぶ複合火山である。千町火山体(せんちょうかざんたい、128-86万年前に活動した古期乗鞍火山)と烏帽子火山体、四ッ岳火山体、恵比寿火山体、権現池・高天ヶ原火山体(32万年前に活動を開始した新期乗鞍火山)で構成されている。古い火山体の千町火山体と烏帽子火山体では、浸食と崩壊が進んでいる。新期の火山体は山頂付近に分布する火山体や山腹に分布する溶岩ドームと溶岩流からなる大規模な成層火山。剣ヶ峰の噴火での直下西に権現池の火口湖が形成された。約9000年前に現在の乗鞍岳の山容が形成された。 山頂部は南北6 km、山体は北の安房峠から南の野麦峠まで南北15 km、東西に30 km、山域の面積は約250 km2と裾野が広いのが特徴で、飛騨山脈の中では最も広い山域を持つ。乗鞍高原などの8つの平原がある。火山湖と堰止湖の12の池があり、山頂直下西にある権現池は、日本では御嶽山の二ノ池に次いで2番目の高所にある湖沼。梓川、神通川、飛騨川の源流となる山で、それらの分水嶺となっている。山頂付近の積雪が多く、乗鞍スカイラインの開通のために長期間の除雪が必要となる。夏でも一部の北東斜面などには雪渓が残り、夏山でのスキーが可能となっている。西山腹の千町火山体の溶岩台地上の千町ヶ原から奥千町にかけては、池塘が点在する高層湿原となっている。 雄大な広がりを持つ乗鞍岳はコニーデ型の火山で、新生代の第四紀(洪積世・沖積世)、地球全体で火山活動が極めて活発だった時代に誕生したといわれる。乗鞍岳の表面は火成岩に覆われ、山頂部一帯には爆発の傷跡を残す火口壁や火口湖が点在している。現在は活火山としての活動力は失われているが、湯川の上流で吹き出すガスや山ふところの温泉群は、往時の火山活動の名残をとどめるものである。
※この「火山・地勢」の解説は、「乗鞍岳」の解説の一部です。
「火山・地勢」を含む「乗鞍岳」の記事については、「乗鞍岳」の概要を参照ください。
- 火山・地勢のページへのリンク