漫画・アニメなどでの表現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 14:12 UTC 版)
「パンチラ」の記事における「漫画・アニメなどでの表現」の解説
漫画においては、パンチラは健康的なエロティシズムの象徴として多くの漫画家が作中で使用された。中でも金井たつおはその作品『ホールインワン』において漫画におけるパンチラ描写をほぼ完成させた人物として『サルまん』等で高く評価されている。 アニメにおいては、その視聴者層も意識してパンチラが性的な意味で使用されることは抑えられてきた。小学生またはその前後に相当する年齢の女児に関するパンチラやパンモロは、その女児の「元気の良さ」の象徴として一般的な演出方法であり、類例は多かった。アニメーション映画の『ミッキー・マウスシリーズ』(1928年~)のヒロインミニーマウスや、『パンダコパンダ』(1972年・1973年)の主人公のミミ子、テレビアニメ『ムーミン』(1969年・1972年)のミイなどが例として挙げられる。また『サザエさん』(1969年 - )のワカメ(原作の描写にもよる)なども同様である。 ただし、これらの作品において見えるパンツは俗に「かぼちゃパンツ」と呼ばれるもので、露骨に性欲を煽るものでなかったのに対し、マックス・フライシャーのベティ・ブープや、『ドラえもん』(1979年 -)の源しずかは身体のラインを想起させるものもあった。バトルアニメにおいても、ミニスカート姿の女性キャラクターがバトルで身体を激しく動かすシーンであれば、パンチラ描写は当然のように存在している(『科学忍者隊ガッチャマン』の白鳥のジュンなど)。1997年にOVA『AIKa』が制作されると、それまでは受動的であったパンチラを能動的にパンツを見せるという演出手法が取られると同時に、臀部における肉感やパンツの皺などの精密な描写が用いられている。『ゴリラーマン』11巻では、高校の女子テニス部の部員が、白のポロシャツの上にジャンパーを着込み、白のスコート。白のソックスに運動靴の恰好で登場。女子テニス部員のひとりがおしゃべりしている最中にベンチから立ち上がって、白のスコートを自ら捲り上げて、自分の白のアンダースコートを見せている姿が描写されたケースもある。 2000年代に入り、テレビアニメでのパンチラ表現は『サザエさん』や『クレヨンしんちゃん』を除くと、あまり見られなくなった。これには「未成年者による犯罪の増加」や(実際の犯罪発生率はほぼ横這い、メディア効果論も参照)日本のアニメが海外でも数多く放映されるようになり、自主規制が高まったことなどが背景にあるとされる。初期にはパンチラが存在し、商品化された人形やぬいぐるみでもパンツ丸見えだった『ちびまる子ちゃん』や『ブラック・ジャック』のピノコなどからも、その種の表現がなくなっている。 2019年現在では、アニメにおけるパンチラは最初から視聴者に見せることを意図した、深夜アニメや商品化されたテレビアニメ及びOVA、有料の有線・衛星放送に限られつつある(『いちご100%』など)。劇場公開作品ではイベントとして大胆なパンチラやパンモロが描かれることも少なくなく、地上波放送時に編集や削除を施されることはまずない(ただし「ドラえもん のび太のひみつ道具博物館」では規制が行われた)が、2015年後期からは地上波の深夜帯でもパンチラを描くことは難しくなっている。ただ、2012年に放送されたテレビドラマ『メグたんって魔法つかえるの?』では大胆なパンモロが描かれている。倫理コードによりパンチラ描写が難しくなった代わりに、上節に記載されている「はいてない」描写でカバーするところも増えている。
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