演奏とレコーディング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/12 15:49 UTC 版)
「シー・ムーヴド・スルー・ザ・フェア」の記事における「演奏とレコーディング」の解説
スコットランド人テナー歌手シドニー・マキューアンはこの曲を1936年に録音し(おそらくこの曲のもっとも初期の商業的にリリースされた録音)、アイルランド人テナー歌手ジョン・マコーマックは1941年に録音した。1952年、民俗学者ピーター・ケネディはマクピーク一家がマーガレット・バリーの "Our Wedding Day" というタイトルのバージョンを歌うのを録音した。このバージョンではフランシス・マクピーク2世が演奏するバグパイプがフィーチャーされている。トラディショナルの歌手パディ・タニーはファーマナ県で "She Moved Through the Fair" を学び、1965年にレコーディングした。1950年代と1960年代にこの曲を歌ったその他の歌手としてはパトリック・ガルヴィン、ドミニク・ビーハン、アン・ブリッグスなどがいる。当時のアイルランドのアイリッシュ・トラヴェラーのコミュニティのメンバー間ではポピュラーなものとなっていた。 フェアポート・コンヴェンションはトラヴェラーのマーガレット・バリー自身がジョン・マコーマックのレコードから学んだ歌のスタイルを用いて1968年にこの曲を録音した。元フェアポート・コンヴェンションのギタリストでソングライターのリチャード・トンプソンはこの曲をコンサートでの通常の演奏曲目に含めている。1973年にアラン・スティーヴェルによる録音も注目に値する。アート・ガーファンクル(元サイモン&ガーファンクル)は自身のアルバム『ウォーターマーク』に特にゴージャスなバージョンを収録した。 映画『マイケル・コリンズ』のサウンドトラックで使われたシネイド・オコナー、ツリーズ、ナナ・ムスクーリなどのバージョンでは代名詞の性別が変更されており、"He Moved Through the Fair" と歌われている。オコナーとツリーズのバージョンでは曲名は元のままだが、ムスクーリは曲名も変えている。2015年のインタビューで、オコナーは性別を変えたことを後悔していると述べている。変更されたバージョンの歌詞のメアリー・ブラックのバージョンでも使用されている。 2016年、BBCのTVシリーズ The Living and the Dead でエリザベス・フレイザーがザ・インセクツとのコラボレーションで歌うこの曲を公開した。 その他の特記すべきバージョン: ピート・シーガー:アルバム Love Songs for Friends and Foes (1956) メアリー・オハラ:アルバム Songs of Erin (1956) ドミニク・ビーハン:アルバム Irish Songs (1958) キャロリン・へスター:アルバム Carolyn Hester (1960) モーリン・オハラ: "He Moved Through the Fair" として、アルバム Maureen O'Hara Sings Her Favourite Irish Songs (1961) デイヴィ・グレアム: EP盤 From a London Hootenanny (1962) アン・ブリッグス (1963) シャーリ―・コリンズ: EP盤 Shirley Sings Irish (1963) オデッタ:アルバム One Grain of Sand (1963)で ジーン・レッドパス:アルバム Songs of Love, Lilt and Laughter (1963) サイ・グラント:アルバム Cool Folk! で(1964) マリアンヌ・フェイスフル:アルバム『『妖精の歌 - マリアンヌ・フェイスフル、フォーク・ソングを歌う』North Country Maid で(1966)。アルバム『ブレイジング・アウェイ』Blazing Away (1990)でも再録し、コンサートでもしばし歌った。 ヤードバーズ:アルバム『リトル・ゲームズ』Little_Games に「ホワイト・サマー」"White Summer"として、クレジットされていないデイヴィ―・グレアムの編曲で(1967) ドナル・ドネリー:アルバム Take the Name of Donnelly (1968) ツリーズ:アルバム Garden of Jane Delawney (1970) アルフレッド・デラーとデズモンド・デュプレ:アルバム Folk Songs (1972) サザーランド・ブラザーズ;アルバム The Sutherland Brothers Band に、"I Was In Chains" の曲名と、完全に異なる歌詞で(1972) ジェレミー・ブレット:Twiggy (1975) ロジャー・ウィテッカー:アルバム Folksongs of Our Island Volume 1 (1977) ブレンダ・ウートンとジョン・ザ・フィッシュ:アルバム So Long (198?) アラン・スティーヴェル:アルバム Chemins de Terre (1973) キングズ・シンガーズ:アルバム Watching the White Wheat – Folk Songs of the British Isles (1985) ロリーナ・マッケニット:アルバム『エレメンタル』Elemental (1985)とライブアルバム『ナイツ・フロム・ジ・アルハンブラ』Nights from the Alhambra (2007) ポール・ヤング:アルバム The Secret of Association でサザーランド・ブラザーズの "I Was In Chains" として(1985) バーバラ・ディクソン:アルバム The Right Moment (1986) アイレス・イン・ギャザ:アルバム Back from the Rains (1986) ペンタングル:アルバム『イン・ザ・ラウンド』In the Round (1986) オール・アバウト・イブ:デビュー・アルバム All About Eve (1988) ヴァン・モリソンとザ・チーフタンズ:アルバム『アイリッシュ・ハートビート』 Irish Heartbeat で(1988)。ライヴ・バージョンはビデオ Van Morrison: The Concert に収録(1990) ベンジャミン・ラクソン:アルバム Simple Gifts: Benjamin Luxon and Bill Crofut sing Folks Songs at Tanglewood (1990) レッド・ツェッペリン:コンピレーション・アルバム Led Zeppelin (1990)で、"White Summer/Black Mountain Side"(クレジットされていないデイヴィ・グレアムの編曲 / クレジットされていない "Black Water Side" のバート・ヤンシュによる編曲)として フィアガル・シャーキー:アルバム Songs from the Mardi Gras (1991) ダグ・アンソニー・オールスターズ:発売されなかったアルバム Blue (1991) モイア・ブレナン (1992) ジャム・ネイション:アルバム Way Down Below Buffalo Hell にキャロライン・ラヴェルの編曲で(1993) ヘイゼル・オコナー (1995) キャロル・ヌーナン:Absolution (1995) ボーイゾーン:アルバム『ディファレント・ビート』A Different Beat (1996) マイク・オールドフィールド:アルバム『ヴォイジャー』Voyager (1996) マギー・ライリー:アルバム『エレーナ』Elena (1996) ザ・キングズ・シンガーズ:アルバム Spirit Voices で(1997) バート・ヤンシュ:アルバム Toy Balloon で(1998) シェイン・マガウアン・アンド・ザ・ポープス:シングル Rock 'N' Roll Paddy のB面として(1998) サラ・ブライトマン:"He Moved Through the Fair" の曲名で(1998) アラン・ハッカーとトニー・コー:"One Star Awake" の曲名で、アルバム Sun, Moon and Stars (1999) チャーリー・ザーム:アルバム The Celtic Balladeer で(1999) シャルロット・チャーチ:アルバム『シャルロット・チャーチ』 Charlotte Church (2000) オーラ・ファロン:アルバム The Water Is Wide (2000) Bトライブ:アルバム ¡Spiritual, Spiritual! (2001) アンドレアス・ショル:アルバム『アニー・ローリー~フォークソング集』 Wayfaring Stranger (2001) アンソニー・カーンズ:アルバム The Very Best of the Irish Tenors (2002) ジョン・ラングスタッフ:アルバム Nottamun Town: British and American Folk Songs (2003; 1950年代の音源のリマスター) ウェイン・ショーター:アルバム『アレグリア』Alegría にインストゥルメンタルバージョンとして(2003) ロリー・ギャラガーとバート・ヤンシュ:ギャラガーのアルバム『ホイールズ・ウィズイン・ホイールズ』Wheels Within Wheels (2003) ケルティック・ウーマン:同名のデビューアルバム Celtic Woman (2004) エンター・ザ・ハギス:アルバム Casualties of Retail (2005) ヘイリー・ウェステンラ:アルバム『オデッセイ』Odyssey (2005) ドノヴァン:ボックスセット Try for the Sun: The Journey of Donovan (2005) ジョン・マーティン:アルバム London Conversation - Remastered (2005) キューランズ・ハウンド:アルバム One for the Road (2006) マイケル・ロンドラ:アルバム Celt (2006) マジェラ・オドネル:アルバム At Last (2006) ライズ・メイリオン:アルバム Celticae – Cymru, Alba, Eire (2007) スクーター:アルバム The Ultimate Aural Orgasm 収録の曲 Ratty's Revenge の中で(2007) カラ・ディロン:アルバム Hill of Thieves (2009) カミラ・カースレイク:同名のデビューアルバム Camilla Kerslake (2009) シボーン・オーウェン:アルバム Celestial Echoes (2009) ナイル・ウルフ:アルバム Home Ground (2009) フィオニュアラ・シェリー:アルバム Songs From Before (2010) ジム・コーズリー:アルバム Dumnonia に "Devonshire variant" として(2011) アンドレア・コアー:アルバム Celtic Skies (2012) アーボーレタム:アルバム Covered In Leaves (2012) メディ―ヴァル・ベイブス:アルバム The Huntress (2012) ジョニー・ローガン:アルバム The Irish Connection 2 (2013) ジョシュ・グローバン:アルバム All That Echoes (2013) ケルティック・サンダー:アルバム Mythology (2013) ピーター・ホーレンス:アルバム Peter Hollens (2014) 10,000マニアックズ:アルバム Twice Told Tales (2015) トニー・クリスティとラナグリ:アルバム The Great Irish Songbook (2015) ノー・キャリア―:EP EP, "Ghosts of the West Coast (2015)
※この「演奏とレコーディング」の解説は、「シー・ムーヴド・スルー・ザ・フェア」の解説の一部です。
「演奏とレコーディング」を含む「シー・ムーヴド・スルー・ザ・フェア」の記事については、「シー・ムーヴド・スルー・ザ・フェア」の概要を参照ください。
- 演奏とレコーディングのページへのリンク