水着の歴史とは? わかりやすく解説

水着の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 08:02 UTC 版)

水着」の記事における「水着の歴史」の解説

19世紀中頃女性用水着 20世紀初頭の女性用水着 アネット・ケラーマン1900年代初頭自身デザインした水着着ている写真 1953年女性用水着 海水浴が海に面した地域人々だけで行われていた古代近世では、「海水浴のための特別な衣服」を用意するという認識一般的ではなく下着姿や着古した普段着時には裸でにつかることが多かった見られている。一方ポンペイ発掘され壁画では、女性が後のビキニによく似たツーピース覆い着けている様子描かれている。 鉄道網発達により、一般の人々海浜地域出かけることが容易になった1800年代には、濡れても肌が透けて見えないようにサージやフランネル・アルパカなどの生地作られた、肘丈の袖のついた服と膝まで覆うパンツの上下そろいの服(「上下そろい」を意味するスーツ」という単語がついた、スイミングスーツswimming suit語源はこれ)が着用された。1900年代に入ると胸ぐりの深い、袖なしメリヤス水着登場以後肌の露出部分大きデザインへと変化していく。 1907年に「水面下バレリーナ」との異名有名だったアネット・ケラーマンオーストラリア出身スイマー女優英仏海峡水泳横断挑戦した最初女性)がアメリカ訪問これまでの上下そろいで水中動き妨げ水着よりも動きやすい、首周り手足露出したワンピース型の水着をボストンビーチで着用した際、公然わいせつ罪で逮捕される事件起こった。体の線がはっきりと現れるワンピース水着は、大胆活動的な新し水着の形を社会示しただけでなく、女性の権利拡大する運動盛んだった当時アネットによる「女性が(活動的なワンピース水着を着る権利」のアピールとして受け入れられた。 1920年頃には短いスカートのついたキルト水着や、スカート省略し上下を一体縫製した半月型の深い胸ぐり(スコップえぐったような胸ぐり、の意味でスクープド・ネックと呼ばれた)と身頃から裁ち出した幅の広い肩ひも持った「タンク・スーツ(Tank suitタンク水槽室内プール指した)」が流行した活動的機能的なタンクスーツのデザイン日本で「スクール水着」として知られている学童用水着継承されている。 1946年にはフランスデザイナー、ジャック・エイムによってビキニ名づけられた肌の露出大きツーピース水着発表される。「ビキニ」の名は水着刺激的な印象当時行われたビキニ環礁での原爆実験衝撃的な印象結び付けられたこと、またビキニ島周辺原住民伝統的な服装由来するといわれている。また1964年には、アメリカのルディ・ガーンリックによりビキニブラジャー省略したトップレス」が発表された。 1970年代後半には脚回り裁ち高くした「ハイレグ・カット」が登場伸縮性・耐塩素性の高いストレッチ素材ナイロンポリウレタンなどの合成繊維)が一般的に採用されるようになったロサンゼルスオリンピック開催され1984年以降には、フィットネスクラブやスイミングクラブで健康づくり一環として水泳を楽しむ、競泳選手以外の人々増加競泳水着やこれを基にしてデザインされ体型補正機能備えた水着市場拡大したデザインの違う複数水着を、場所(海岸・プール・リゾートなど)や目的(レース・フィットネスとしての水泳海水浴水遊びファッションとして着る、魅せる楽しみなど)によって使い分けることが定着している。 (田中千代服飾事典-同文書院刊、wikipedia英語版記事など参照

※この「水着の歴史」の解説は、「水着」の解説の一部です。
「水着の歴史」を含む「水着」の記事については、「水着」の概要を参照ください。

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