水の街
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 21:27 UTC 版)
剣の乙女(つるぎのおとめ) 声 - 遠藤綾 10年前に魔神王を倒した冒険者「六人の英雄」の一人で金等級。水の街で至高神の大司教(アーク・ビショップ)で、西方辺境一帯の法を負って立つ人物。両目を覆う帯を着けた美女。 高位の奇跡に加えて魔術師の呪文、さらには物品鑑定の技能も有する。 非常に扇情的かつ肉感的なプロポーションを持つ(さらに服装がそれを際立たせている)が、冒険者だった10年前はそこまで成長しておらず、登場時の女神官に似た容姿だった。 冒険者として駆け出しのころの失敗で、ゴブリンたちに陵辱された挙句に両目を焼かれるという凄惨な経験をしている。その後遺症で、失明は辛うじて免れたものの視力が大きく衰え、輪郭を認識する程度しかできなくなり、その身体も一見白く傷ひとつない綺麗な肌をしているが入浴などで体温が上がるとゴブリンに穢された時の傷痕が全身に浮かび上がる(漫画版では、ファミリアである沼竜と感覚を共有しており、沼竜がゴブリンとの戦いで受けた傷が体に浮かび上がるとされている)。ゴブリンによる陵辱がトラウマとなっており、ゴブリン相手では恐怖で戦えないが、親しい間柄の者でもこの事実を知る者は多くない。 勇者によって潰された邪神教団の残党であるゴブリンたちが水の街へ人為的に送り込まれた末に地下水道に潜んでいることを知り、使徒である沼竜によってゴブリンたちが地下水道から出てこられないよう封じ込めるが、前述のトラウマで自ら討伐に赴くことはできず、街の人々にゴブリンの危険性を理解してもらうため、すでに斃された邪神教団の闇人による事件をゴブリンによる事件であると報じる情報操作でゴブリンに対する対策を促そうとするも、街の住人は誰も重大な問題と捉えず何も変わらぬ日々が続いていることに絶望させられる。 やむをえず水の街の冒険者へ依頼するも平和慣れしていたことが災いし、逆に地下水道で全滅させられてしまう。こうした状況を経て、吟遊詩人の英雄譚に歌われるゴブリンスレイヤーを指名してゴブリン討伐を依頼する。 そして、地下水道に潜んでいたゴブリンたちはゴブリンスレイヤーの一行に殲滅されるが、状況を訝しんだ彼に対面で剣の乙女自身による情報操作を指摘される。剣の乙女はそれを認めるも彼は咎めることはせず、剣の乙女の悲惨な経験を聞いても同情することはなかったが、ただ、ゴブリンが出たなら自分がたとえ夢の中でも殺しに行くとだけ告げる。その答えに救いを見出した剣の乙女は、去っていく彼の背中に涙ながらに愛を告白し、彼を慕うようになった。 ゴブリンスレイヤーが帰還した後は悪夢に魘されることもなくなり、以前よりも健康的な生活を送っているが、同時にゴブリンスレイヤーに情熱的な手紙を送ったりするようにもなり、周囲をやきもきさせている。 王都への会議に出席する際、急な会議なために旅団を編成する時間が間に合わないうえ、旅路にゴブリンの一団が出没するという報を聞いた剣の乙女は辺境のギルドまで侍女と共に訪れ、ゴブリンスレイヤーに護衛を依頼する。無事に王都に辿り着くも、その翌日に王妹がゴブリンによって死の迷宮へ誘拐されるという事件が起きる。彼女のトラウマを知らない王に解決を依頼されそうになるが、すんでの所でゴブリンスレイヤー一党が代わりを申し出たことでトラウマの露見を回避した。ゴブリンスレイヤーらが出立した後には事件の黒幕が邪教団であることを突き止め、「これはゴブリン退治ではなく邪教団の討伐である」と宣言して神官戦士団を編成し、ゴブリンに怯える自身を奮い立たせながら一団の先頭に立ち、多勢相手に苦戦していたゴブリンスレイヤーたちを救出した。 侍女 剣の乙女の身の周りを世話をする女性神官。女武僧(モンク)でもあり、その実力は剣の乙女に信頼されるほどである。
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