気ままに夢見る機とアクセサリー・セット
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「ドラえもんのひみつ道具 (きあ-きも)」の記事における「気ままに夢見る機とアクセサリー・セット」の解説
気ままに夢見る機とアクセサリー・セット(きままにゆめみるきとアクセサリーセット)は、『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』に登場する。 ビデオソフトを見るように、思いのままの夢を楽しむことができる機械。夢の内容が入っている「夢カセット」を本体にセットし、ホクロのような「マイクロアンテナ」を顔につけて眠ると、本体から放たれた夢電波がアンテナで受信されることで、その夢を見ることができる。登場人物には顔がなく、配役は夢を見る人が自由に決める事ができるので自分、友人などの顔を自在に指定できる。眠っている本人以外の者が機械を操作する際は、その夢に対してあれこれ口出しし、夢を見ている者と会話することもできる。あらかじめリモコンを手にしておいて眠れば、夢の中から「夢見る機」を操作することも可能。また、アンテナを複数人につければ、複数人で同じ夢を見、同じ世界を味わうこともできる。 隠し機能として「かくしボタン」があり、これを使用すると現実と夢が入れ替る。しかし使用者以外にはそのようなことはなく、使用していないのび助(映画では玉子)がボタンを押しただけで元に戻ってしまった。作中では夢見る機の世界の中で、のび太たちが一度死んで生き返るという描写がある。 ユメテレビと同様に、離れた場所にいるほかの人間の夢を機械に映し出すこともできる。また、自家用衛星の偵察衛星のように、離れた場所のリアルタイムの映像を見ることができる「透視ビジョン」という機能もある。 夢カセットは「夢カセット集」として、SF、メルヘン、RPG風、神話風、アクション、メロドラマ、スリラー、ホームドラマ、学園物、西部劇、オカルトなど何十本も用意されており、別売りカセットもある。別売りの内、新製品『夢幻三剣士』が映画の舞台となった。このカセットは、一方通行で夢が展開するほかの夢カセットとは異なり、いわば「第二の現実」ともいうべき世界を創造する画期的な製品で、夢見る人の行動によって世界の情勢が変わり、さらにそれが現実世界にも影響を及ぼすほど強いパワーを持つ。 作中ではカセットの中の悪役の1人トリホーが現実世界に現れ、のび太を三剣士の世界へ誘うことで物語の筋書きを変え、自分たちが永遠に夢宇宙を支配し続けようと企んだ。 作中で登場したカセットは、『夢幻三剣士』以外には次のようなものがある。 『バームクーヘンマン』 - 空を飛ぶヒーロー物。のび太のリクエストにぴったりだとしてドラえもんが薦めたが、のび太曰く「それって僕より若い子向きじゃないの?」。 『ジュラシックプラネット』 - 恐竜の住む惑星での冒険物で、監督はスピルバーガーという人物が担当。予告編の映像付き。これを見たのび太も「面白そう」と評したが、登場人物が三人の少年だけで女の子が出てこないという理由で、結局このカセットは使わなかった。 『アトランチス 最後の日』 - アトランチス崩壊とその後の冒険を描いた神話風の作品。主人公の羊飼いが王女を助け、やがて王国を築くと言う壮大な物語だったようだが、夜明けが迫っていた為にのび太はテープを早回しして王女を助けるシーンだけを見た。アダプター・セットの中には、おねしょの対策として「瞬間クリーニングドライヤー」が含まれている。 なお映画では「気ままに夢見る機セット」と呼ばれていた。類似した道具に「ドリームプレイヤー」がある。
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