武器術の一覧
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中国武術で用いられる武器術の一覧。 中国武術の流派は、武器を扱う技法から徒手空拳の技法を発達させたため、武器術を含んでいるのが普通である。あらゆる状況に対応するため、一つの流派内で複数の武器術が練習される。中国では武器のことを器械と呼び、大きく短器械と長器械、軟器械に分類される。短器械は刀や剣などの片手で扱う武器、長器械は棍や槍などの長い武器、軟器械は三節棍など関節のある武器をいう。この他に小型の隠し武器が多数あり、これは暗器と分類される。
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武器術の一覧
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剣術 剣術は、首里の御殿・殿内と呼ばれた貴族を中心に行われていた。古くは尚敬王時代の具志川親方が有名である。王国末期には示現流を修めた松村宗棍、また廃藩置県後は、本部御殿の本部朝勇や義村御殿の義村朝義、安里安恒などが剣術家として知られている。剣術は本部御殿手で伝承されている。 槍術 槍術は、古くは尚敬王時代の西平親方が有名で、王国末期には豊見城親方も馬上での槍術が得意なことで有名であった。槍術は本部御殿手や劉衛流で伝承されている。また、ティンベー術では、棒部が短い手槍(短槍)が用いられる。 長刀術 長刀(なぎなた)は日本起源の武器であるが、同種の武器は中国にも青龍偃月刀や眉尖刀などがある。長刀術は本部御殿手、眉尖刀術は劉衛流で伝承されている。 ヌンティ術 ヌンティは卍釵を先端につけた槍のような武器である。漁師が使う銛(もり)が起源とも言われる。ヌンティ術は金硬流で伝承されている。 山刀術 山刀(やまなじ)は短刀の一種で、形状は長刀の穂先に似ている。本部御殿手で伝承されている。 釵術 「釵」も参照 釵は、棒術と並んで琉球古武術で重視されている。大筑(警察署長)や筑佐事(刑事)が犯人逮捕や群衆誘導に使用していたとされる。いくつかの型が伝承されている。 棒術 「棒術」も参照 サイ術と並んで琉球古武術では重視されている。沖縄では、一般に六尺棒を用いる。中国から伝えられた棍術と沖縄古来の棒術、日本の武術の影響を受けたものなどがあり、形状は両端がやや細くなっているタイプ、中央部と同じ太さのタイプの二種がある。棒術は各流派、会派で伝承されている。また、棒の中央部が太いのは担ぎ棒の応用からで生活に密着した道具の武器への応用からである。それが他の地域との大きな違いである。伝承されている型は有名な士族の名前を付けた型や中国から伝えられた型がある。また村に伝えられた村棒がある。 杖術 「杖術」も参照 杖は六尺棒より短い棒を言い、通常は4尺前後の長さの棒である。杖術は本部御殿手で伝承されている。沖縄傳湖城流空手道に独自の杖術があり、形、組手が伝承されている。湖城流の杖術は2代目湖城以正、三代目湖城嘉宝、によって編み出されたものである。 短棒術 短棒術は、不意の襲撃などの際、薪など身近にある短棒を武器として使用する武術である。短棒術は本部御殿手で伝承されている。 櫂(ウェーク)術 「櫂 (武器)」も参照 櫂は船をこぐ漁具(いわゆるオールのようなもの)で、沖縄ではサバニをこぐ際に用いる。櫂術は各種流派で伝承されている。紹介サイトによっては「エーク」や「エイク」と表記する場合もある。 トンファー術 「トンファー」も参照 トンファーは石臼の挽き棒が起源との説がある。トンファー術は各種流派で伝承されている。 鎌術 鎌術は、沖縄では二丁鎌を用いるのが基本である。各種流派で伝承されている。鎌のことをイラナ(波照間島ではイララ)、棒の部分をテビクと呼ぶ。 鍬術 鍬は農具の一種。鍬術は金硬流で伝承されている。 箒術 箒は、庭先などで襲撃された際、咄嗟の武器となる。箒術は本部御殿手で伝承されている。 鳥刺し術 鳥刺しは、細い竹の先端部分に鳥もちを付けた道具で、山に分け入って野鳥を捕獲するのに用いる。鳥刺しも咄嗟の際の武器となる。鳥刺し術は本部御殿手で伝承されている。 打棒術 打棒、稲などの脱穀用具「車棒(クルマンボー)」が起源である。ヌンチャクと同じ二節棍だが、形状はフレイルに似ている。打棒術は本部御殿手で伝承されている。 ヌンチャク術 「ヌンチャク」も参照 ヌンチャクの起源は、馬具「ムーゲー」説など複数ある。隠し武器の一種で、以前はマイナーな武器だったがブルース・リーの映画で世界的に著名になった。ヌンチャク術は各種流派で伝承されている。 三節棍術 三節棍は、三つの棒をつなげた武器。金硬流で伝承されている。 スルジン術 「スルチン」も参照 スルジン(スルチンとも)は鎖の先に分銅や鋭利な形状のものがついた武器で、振り回して相手を攻撃する。平信賢の系統や金硬流で伝承されている。前里のスルチン術、池原のスルチン術。 石打ち術 正式にはマーイサースルジナと呼ぶ。長さ一間(約182センチ)の縄の先端に丸い自然石をつけた武器で、石で相手の顔などを打つ武器である。本部御殿手で伝承されている。 手裏剣術 手裏剣術は、金硬流で伝承されている。 ティンベー術 「ティンベー」も参照 ティンベーと呼ばれる楯と、ローチンと呼ばれる手矛や手槍などを武器を用いて武術である。劉衛流では、手槍ではなく短棒や短剣を使用する。 鉄甲術 「鉄甲」も参照 金属製の輪状の武器で、手にはめて使用する。 ジーファー術 「簪」も参照 ジーファーは先のとがった武器で、手に隠し持って用いる護身術である。 鉄柱術 「鉄柱 (武器)」も参照 鉄柱は隠し武器の一種で、鉄製の箸の形をしていて中心の穴に中指をはめて使用する。鉄柱の先がわずかに指先から少し出るくらいで相手には見えにくい武器である。樫の木で鉄柱に似せたものを作って護身用として使用することもある。小林流の「ジオン」の型を用いて平信賢が編み出した型が伝承されている。その他に知花朝信の弟子、池原某の残した「池原の鉄柱の型」がある。 鉄椎術 鉄椎は、鉄の細い短棒で、柄の部分に鍔が付いている武器。渡山流に伝承されている。 双戈術 双戈は、先端が二股に分かれた金属製の手持ち武器。渡山流に伝承されている。
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