構成・販売
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 09:42 UTC 版)
主に野球(日本プロ野球、イチロー・松井秀喜(野茂英雄ではない)が出てからはメジャーリーグベースボール(MLB)の試合のうち日本出身選手が所属する球団のカード、日本の高校野球)、サッカー(日本代表・Jリーグなど)、プロゴルフといったスポーツの試合や公営競技(競馬だけ他の3種目から独立している)の内容や周辺記事を主体に構成されている場合が多い。特に夏期はほとんど野球が一面を独占する。野球以外ではサッカーや中央競馬のGI競走の出走表や結果、オリンピックにおけるメダル獲得や国際的なスポーツ大会で日本選手や日本チームが優勝・準優勝を果たした場合に1面の大見出しに登場してくる。例外的にはかなり大きな社会の事件・出来事や芸能界や政界のスキャンダル・慶弔、考えられない様なトピック(例:首都高速競走馬侵入騒動など)が発生した場合、これをトップへ持ってくる事もある。また、ブロック紙は「地元密着」の紙面作りを心がけており、連日のように地元球団・選手を一面に持ってくる新聞が多い(例えば日本シリーズがあっても該当する地元球団が出場しない場合は、日本シリーズではなくその地元球団の話題を一面に持っていく新聞がほとんどである)。 なお、発行地域や新聞によって先述のような「地元密着型の一面記事」になることも大きな特徴である。特に大阪で発行されるスポーツ紙(朝刊紙)は、『スポーツ報知』を除き連日、阪神タイガース関連の記事が少なくても1面から3面まで紙面を飾ることがほとんどである。それは、タイガースが勝った時はもちろん(その時は、勝報として4・5面までがタイガース関連になる新聞もある)、負けや引き分けた時も、また、前日に試合がなかった時やシーズンオフの時も、さらには、オリンピック・野球(プレミア12<2015年大会での阪神所属の代表選手なし>・WBCなど)・サッカー・ラグビーなど日本代表の重要な試合の翌日においても、徹底的にタイガース一面にこだわり(特に、『デイリー』・『サンスポ』)、それに関連して東京版と比較すると、黄系や赤系色を多用した見出しの色使いや見出しの語尾で「……や」が目につくことが多い。大阪版は、スポーツや芸能界においての重大ニュースがあった際、号外発行や一般紙1面扱いのレベルにおいても、それらの記事は二の次ということで裏一面(最終面)や中面扱いされることが大半である。そのほか、広島では広島東洋カープ、福岡では福岡ソフトバンクホークスが一面になりやすい傾向がある。他方で関西の球団でもオリックスバファローズや各地のサッカーチームの扱いは一面になることは少なく、裏一面ないしは中面に追いやられることもしばしばであり、広島におけるサンフレッチェ広島や福岡におけるアビスパ福岡も同様である。 価格は一部150円が多い。元日付紙面は各紙とも一部10〜20円程度値上げして販売されることが多い。 郵送による購読に関しては、全国紙系では行っておらず、『中日スポーツ』、『東京中日スポーツ』、『デイリースポーツ』の3紙が郵送購読を扱っている。『デイリースポーツ』が各地域版とも全国で郵送による購読が可能なのに対し、『中日スポーツ』と『東京中日スポーツ』は郵送による購読が可能な地域には制限があり、『中日スポーツ』は東海地方・北陸地方・長野県・静岡県西部、『東京中日スポーツ』は関東地方と静岡県東部ではそれぞれ郵送による購読は出来ない。バックナンバーも『サンケイスポーツ』・『中日スポーツ』・『西日本スポーツ』・『道新スポーツ』以外のほとんどのスポーツ紙で扱っている。取り扱い期間は各紙ともに異なり、1ヶ月〜3ヶ月である。バックナンバーが注文できる版も、取り扱いが限定されているケースもある[要出典]。 2000年代後半以降は、販売地域を縮小する動きが出始めており、『デイリースポーツ』は東北地方と新潟県における販売を終了した他、2011年11月30日をもって名古屋市・福岡市・北九州市の主要駅における販売(いずれも即売のみ)を終了した。『西日本スポーツ』は2009年3月31日をもって山口県における販売を終了した他、宮崎県と鹿児島県も2018年3月31日をもって販売を終了した。『東京スポーツ』も2017年12月28日をもって北海道における販売(即売のみ)を終了した。販売を終了する理由としては、輸送コストや印刷コストの問題、その地域における販売部数の減少などをあげている。
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