梨木神社とは? わかりやすく解説

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なしのき‐じんじゃ【梨木神社】

読み方:なしのきじんじゃ

京都市上京区にある神社祭神三条実万(さんじょうさねつむ)・実美(さねとみ)。


なしのきじんじゃ 【梨木神社】


梨木神社

読み方:ナシノキジンジャ(nashinokijinja)

教団 神社本庁

所在 京都府京都市上京区

祭神 三条実万 ほか

神社名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

梨木神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/04 23:12 UTC 版)

梨木神社

拝殿
所在地 京都府京都市上京区寺町通広小路上ル染殿町680
位置 北緯35度1分30秒 東経135度46分2.5秒 / 北緯35.02500度 東経135.767361度 / 35.02500; 135.767361座標: 北緯35度1分30秒 東経135度46分2.5秒 / 北緯35.02500度 東経135.767361度 / 35.02500; 135.767361
主祭神
社格別格官幣社
創建 1885年明治18年)
別名 萩の宮
例祭 4月18日10月10日
地図
梨木神社
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梨木神社(なしのきじんじゃ)は、京都市上京区染殿町にある神社旧社格別格官幣社明治維新に大きく貢献した三條實萬三條實美父子を祭神とする。また境内には約500株のハギが植えられており、別名萩の宮とも呼ばれており、9月中旬から下旬には萩祭りがおこなわれる。

祭神

歴史

久邇宮朝彦親王令旨により三条家の邸宅跡に三條實萬を祀るため社殿が造営される。1885年明治18年)10月10日、社号は地名から梨木神社とされ、さらに別格官幣社の列格を受けて創建される。その後1915年大正4年)、大正天皇即位を記念して、子の三條實美を合祀した。平安時代藤原良房の娘染殿后の里御所・染殿第であった。

1948年昭和23年)に神社本庁別表神社に加列されている。

1977年に反君主制主義者によって爆破された(梨木神社爆破事件[1][2]

社殿の修復等の資金集めに苦慮していた2013年平成25年)、境内の参道を含む土地をマンション開発業者に60年の定期借地権で貸し、その賃貸料を社殿の修復費用に充てることとしたが、その計画が神社本庁の承認を得られなかったことから神社本庁から離脱して独立し、単立神社となった。これにより、別表神社の列から当社は外された。

神社本庁の別表神社が神社本庁から離脱したのは気多大社以来のこととなる。

境内

  • 本殿
  • 中門
  • 拝殿
  • 神門
  • 歌碑 - 上田秋成湯川秀樹
  • 愛の木 - の木の葉がハート形になっている為に名付けられたとされる。
  • 天壌無窮の石碑 - 三條實萬が祈念していた軸の言葉を石に刻んだもの。
  • 茶室 - 旧春興殿、虚中庵。
  • 社務所

染井の水

境内の井戸の水は「染井の水」と呼ばれ、京都三名水の一つで、唯一現存している[注 1][注 2]。飲料可。藤原良房の館にあり染物に使っていた[14]

祭礼

  • 毎月1日・15日:月次祭
  • 1月最終日曜(または2月第一日曜):元服
  • 4月18日:春季例祭
  • 9月中旬 - 下旬:萩祭り
  • 10月10日:秋季例祭
  • 10月最終日曜:七五三

アクセス

関連図書

脚注

注釈

  1. ^ 他の二つは京都御苑の「縣井」、堀川通五条西入るにある「左女牛井」。懸井は京都御苑の西北、宮内庁京都事務所の裏側に水が枯れ、現在は1996年(平成8年)に近くで掘り直し再生。
  2. ^ 京都(御所)三名水と混同されることがある。こちらは醒ヶ井・県井・染殿井の三つで、染殿井は、京都御苑の東北、「母と子の森」の南の京都迎賓館の裏側にある。醒ヶ井は現在は石碑のみ。1991年(平成3年)に、四条堀川付近の四条醒ヶ井角にある京菓子屋「亀屋良長」が、社屋改築の際に湧いた豊富な地下水を「醒ヶ井さめがい」と名付け復活した。染井と染殿井は同一水源と思われるが異なる井戸である。

出典

  1. ^ 京都新聞』1977年1月3日、朝刊。
  2. ^ 『京都新聞』1977年1月13日、朝刊。
  3. ^ 山階会 1982, p. 510.
  4. ^ 山階会 1982, p. 512.
  5. ^ 山階会 1982, p. 520.
  6. ^ 山階会 1982, p. 534.
  7. ^ 高松宮家 編『熾仁親王日記』 巻4、高松宮家、1936年、461頁。NDLJP:1221430 
  8. ^ 山階会 1982, p. 545.
  9. ^ 山階会 1982, p. 614.
  10. ^ 高松宮家 編『熾仁親王日記』 巻5、高松宮家、1936年、316頁。NDLJP:1221442 
  11. ^ 毎日新聞社 編『毎日年鑑』 1926、毎日新聞社、1925年、144頁。NDLJP:2994755 
  12. ^ 京都府 編『昭和大礼京都府記録』 上巻、京都府、1929年、13頁。NDLJP:1190228 
  13. ^ a b 鉄道省『神まうで』1933年、92頁。NDLJP:1187400/84 
  14. ^ 小野芳朗『水の環境史「京の名水」はなぜ失われたか』PHP研究所PHP新書〉、2001年5月、208頁。ISBN 9784569616186 

参考文献

  • 山階会 編『山階宮三代』 上、山階会、1982年。NDLJP:12260162 

関連項目

外部リンク




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