村雨派
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村雨 アキラ(むらさめ アキラ) “水戸”を治める『平成の五大老』の一人。“七献宝樹”の一つである『瑠璃の行縢(るりのむかばき)』を所有し、不良全国制覇を狙っている。「事実」でのみ物事を判断しようとするリアリスト。独特の言葉のチョイスと哲学的な語り口が特徴で多数の店舗を経営しており、水戸の夜の街を牛耳っている。 元々は著名な建築家を父親に持つ裕福な家庭に生まれた大人しい少年だったが、一族が代々通う小学校に馴染めなかったことで落ちこぼれ扱いされ、水戸に引っ越してきた過去を持つ。その後は中学生たちに金蔓として利用されていたが、そのトップをたまたま殴り倒したことにより不良としてのアイデンティティーに目覚め、本郷とコンビを組んで水戸の不良界の頂点に上り詰める。かつて本郷とは志を同じくする親友で右腕のような存在であったが、『山城の乱』への参加と5年に渡る刑務所生活を経て変心し、帰還後にクーデターを起こす。本郷を追放後は、自らがトップに君臨し、圧倒的なカリスマ性と頭脳で水戸の不良をまとめ上げ、日々苛烈な鍛錬と労働を課して富国強兵に励む。その妥協なき姿勢から冷血漢と噂されるのとは裏腹に、「水戸の人間は誰一人として見捨てない」という懐の深さを持っている。 勝男の所有していた『瑪瑙の刀』を狙って紀伊の葬儀場に姿を現すが想定外の紀伊の実力に驚き、その場は一旦手を引き帰郷する。その数日後、今度は逆に水戸に攻め入ってきた『紀伊浪』のメンバーを迎え撃つこととなる。ボウリング場で捕虜にした宇陀の寝返りにより『瑪瑙の刀』を手に入れ、戦局を有利に進めるが、水戸の精鋭に変装していた聖の機転と本郷がその場に現れたことで状況は一変、新旧トップの因縁に決着をつけるべく本郷とタイマンを張る。互いの意地と信念がぶつかり合った対決は紙一重で村雨に軍配が上がるが、それにより本郷とのわだかまりは氷解。リアリストとしての自分を捨て去り、水戸のプライドを背負って満身創痍のままで正次に挑みかかったものの、一撃で倒されて敗北を認め、紀伊に『瑠璃の行縢』を託す。 陸王の死を受け、正次らと合流すべく薩摩に向かうが、道中で何者かに薬を盛られたらしく、新幹線の車内で吐血した瀕死の状態で発見され、羅門たちに医者へ運ばれる。 その後は一命を取り留めるも才原によって身柄を拘束される。最終回では解放されたらしく、快気祝いとして水戸の仲間たちや虎雄と共に沖縄旅行へ行っていた。 国武 省吾(こくぶ しょうご) 水戸の幹部。元ボクシング選手で、イバラキのチャンピオンになったこともある実力の持ち主。喧嘩に関しては独自の美学を持っている。クーデターの際は、水戸の将来を考えた末に本郷を裏切り、村雨側に付いた。 最初の戦闘となったボウリング場で大勢を相手に奮闘していた宇陀を一蹴し、続く秀政とのタイマンでも優位に立つが、彼の強烈なカウンターパンチを喰らってダウンを喫する。そこで持ち前の闘魂に火が点き、心ゆくまでやり合おうとするが、伊阪の介入などもあって勝負はつかず終わった。 かつては本郷の一番の弟分であり、裏切った後も彼への敬意は持ち続けていた。それゆえに、紀伊との対決の場に現れた本郷に敢えて挑みかかり倒され、村雨との決着への呼び水となる役目を負った。 伊阪(いさか) 水戸の幹部。状況分析に優れた頭脳派。国武とは長年の親友同士である。国武と同様に、クーデターの際は本郷を裏切って村雨側に付いた。 ボウリング場での戦闘ではヒートアップした国武を諌め、その後寝返ってきた宇陀にも冷徹さを見せるなどの活躍をするが、喧嘩においては聖の一撃をなすすべなく喰らったりと、あまり良いところは見せられなかった。直情的で肉体派の国武とは喧嘩に関する価値観が合わなかったが、村雨と本郷とのタイマンを見た後でその考えを改める。
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