暗号鍵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/05 17:26 UTC 版)
暗号鍵はレコードに格納され使用された。鍵となる信号は、非常に大きな(4インチの直径で14インチの高さの)水銀蒸気整流管が発生する雑音をサンプリングして20ms周期の0から5までの一様乱数を12チャネル分作成し、FSK-FDM変調により通常の可聴音に変換してレコードに録音された。1枚のレコードに12分の長さの暗号鍵が録音でき、多くのレコードを用意し使用後に破棄することにより、何時間もの長さの繰り返しのないランダムな暗号鍵を生成できた。 レコードの再生には高精度のターンテーブルを2台用い、12分ごとに切り替えた。暗号化と復号が20ms単位で行われるため、送信側と受信側とは数ms以下の誤差で長時間同期して動く必要がある。そのためターンテーブルは15kg程度の重さの非常に大きな同期モータが使用され、100kHz水晶発振器による周波数標準からのクロックを分周した信号で直接駆動された。長期間にわたり安定して会話を行うため周波数標準は百万分の一(10-6)の精度に保たれていた。世界中に設置されたSIGSALYの周波数標準の校正は短波帯の標準電波(アメリカのWWV)を使った。 送信側と受信側との同期は時刻のみによって行った。会議の開始時刻(例えば1200GMT)をあらかじめ決めておき、その時刻に合わせて双方のターンテーブルを同時に起動し、まったく同じタイミングで回転させることで暗号鍵の同期がとられた。ターンテーブルはかなりの重量があるため最初はスプリング仕掛けで一定速度まで加速し、その後ターンテーブルと同期モータとの間にあるクラッチがつながり定速回転させた。手動で回転タイミングの微調整を行うこともでき、最初の同期の際や、通信に使われる短波帯の電波が伝わる経路の変化によるタイミングのずれは、オペレータが会話をモニターしながら調整を行った。 このターンテーブル方式の暗号鍵システムでポリ塩化ビニル製のレコードを使うものはSIGGRUV、改良版のアセテートとアルミを用いたものはSIGJINGSのコードネームで呼ばれた。 前記のレコード方式以外に、設定したコードを元に擬似乱数を生成するAK(Alternate Key、代理キー)サブシステムがあり、複雑で信頼性が低かったため主にメンテナンス用に使われた。これはSIGBUSEのコードネームで呼ばれていた。
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暗号鍵(トリガーキー)
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「Fate/EXTRA」の記事における「暗号鍵(トリガーキー)」の解説
決戦場に入場するための鍵。暗号鍵は各回戦ごとに第一暗号鍵(プライマリトリガー)、第二暗号鍵(セカンダリトリガー)と2本あり、アリーナのどこかに存在する。1つ目と2つ目の暗号鍵はそれぞれが第一層、第二層で生成される。これらは必ず、猶予期間中に入手しなければならない。決戦日までに入手できなかった場合は戦わずして即脱落となる。
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