映画・Vシネマ版
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「難波金融伝・ミナミの帝王」の記事における「映画・Vシネマ版」の解説
竹内力最大のヒット作・代表作であり、レンタルビデオ店ではランキングコーナーの常連であった。原作と違い全作品が一話完結。銀次郎の共闘者として、舎弟および萬田金融に出入りする女性探偵がいる。舎弟役・探偵役のキャストはたびたび変更されている。1992年から2007年にかけて劇場版20本を含め60作品が製作された。英語表記は「THE KING OF MINAMI」。 読売テレビとつながりが強く、第17作「特別編・密約」などは読売テレビ制作作品であり、同局でも放送された。関西地区では土曜日・日曜日の昼間〜夕方時間帯に放送されることが多いため、『よしもと新喜劇』とともにお昼の定番番組として親しまれている。また同じ読売テレビの「火曜ナイトパーク」(水曜未明の放送)と「金曜ナイトパーク」(土曜未明の放送)の枠だけではなく、年末年始に深夜帯でも不定期に放送されることもある。全国各地の放送局では深夜映画枠によく放送されているほか、CSではチャンネルNECO、日本映画専門チャンネル、V☆パラダイスで毎週放送されている。 ストーリーにはお決まりの筋があり、銀次郎の債務者が何者かに大金を奪われ逃走、銀次郎は債務者を追いかけるが、後から債務者が悪党に騙されていたことを知る。そこで「取れるところから取る」という持論から法律で悪党と立ち向かい金を巻き上げ、騙された債務者に対して借金を棒引き(チャラ)にしたうえ「これで人生やり直せ」と金を持たせるパターンが多い。しばしば登場する難解な法律用語に関しては、適宜解説字幕や説明的なセリフ回し等で補完されている。 オープニングは、銀次郎が債務者から借金を取り立てるアバンタイトルの後に流される。金の厳しさを叫ぶ銀次郎の顔面アップから切り替わり、「難波金融伝」の文字、道頓堀の夜景から「ミナミの帝王」の文字、下にサブタイトルがそれぞれ表示される。2000年リリースの第35作「非情のライセンス」からは、メイン出演者が数名登場するオープニングタイトルが作られ、次作である第36作「極道金融」からは、以降のシリーズ共通となる斉藤かんじ作曲のオープニングメインテーマ曲が流されている。 シリーズ開始以来フィルム撮影で作られてきたが、「恐喝のサイト」「闇の代理人」の回以降はVARICAM撮影で作られていた。 2009年8月に竹内力本人が別の新作発表の際に、「次のストーリーも考えていたけど、諸事情で撮影が不可能になった」と具体的な理由は明らかにしなかったが、本シリーズの打ち切りを表明した。その後2010年から千原ジュニア主演 でキャストを一新した新テレビシリーズ「新・ミナミの帝王」が関西テレビ制作で開始されている。関西テレビでのテレビドラマ製作開始時点で、原作のライセンス管理を行う新会社「ミナミの帝王株式会社」が設立されたことが公表されている。 2010年8月19日の『雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』では、本シリーズについて語る「ミナミの帝王芸人」という企画が行われた。出演経験があり、竹井みどりのものまねをレパートリーとしている友近の持ち込み企画で、本作のエンディングを模したパロディも放送された。なお、原作である漫画版については単行本がスタジオに置かれていたが、あまり触れられていなかった。
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