フィルム撮影
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 18:41 UTC 版)
写真フィルムが光にさらされると、露光の結果は露出を横軸にとり、縦軸にフィルム濃度ないし透過率の対数をとったもので表される。特定のフィルムの配合と現像方法にたいして、この曲線はこのフィルムの特性ないしハッター=ドリフィールド曲線(英語版)となる。両方の軸が対数の単位を使用するので、この曲線の直線部分の傾きはフィルムのガンマと呼ばれている。一般にネガフィルムのガンマは1未満であり、ポジフィルム(スライドフィルム、リバーサルフィルム)では、通常絶対値が1よりも大きなガンマを有している。 写真フィルムは、印画紙で再現できるよりも色合いの微小な差異を記録する能力がはるかに優れている。同様に、ほとんどのビデオ画面は一般的な電子カメラで撮影することのできる明るさの範囲(ダイナミックレンジ)を表現することができない。 このため、元の画像を表現するための狭い再現範囲での選択にはかなりの芸術的な努力がはらわれている。ガンマ補正ないしコントラストの選択は、再現画像を調整するためのパラメーターの一部である。 同様に、ディジタル・カメラは通常線形に応答する電子センサーを使用して光を記録する。線形のRAWデータを従来のRGBデータに描画する処理(例えば、JPEG形式で画像を記録するため)では、色空間変換と、描画変換が実行される。特に、ほとんどすべての標準的なRGB色空間とファイル形式では、写真再現の原色の所定の強度の非線形符号化(ガンマ圧縮)が使用され、さらに、所定の再現では、ほとんどの場合にトーン再生の非線形性を介して、測定されたシーンの(光)強度に非線形に関連している。
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