にほんご‐ドメインめい【日本語ドメイン名】
日本語ドメイン名
別名:日本語JPドメイン名
【英】Japanese JP Domain Name
日本語ドメイン名とは、国際化ドメイン名の技術に基づき実現されている日本語の表記を用いたドメイン名のことである。
従来、ドメイン名にはアスキーコードをベースとした半角英数字のみが利用できた。日本語ドメイン名では、JIS第一水準、第二水準による漢字、ひらがな、カタカナ、「〆」などの一部の記号などをドメイン名として用いることができる。母国語が利用されていることで、日本人にとっては親しみやすく、覚えやすいというメリットがある。
DNSへの問い合わせやWebへの実際のアクセスには、Punycodeと呼ばれるアルゴリズムによって、ASCII文字と互換性のあるACE(ASCII Compatible Enocoding)形式へ変換されて行われている。そのため、サーバーなどのシステムは従来のままで運用できる。
日本語ドメイン名を利用しているWebサイトへアクセスするためには、日本語ドメイン名に対応するWebブラウザを利用するか、あるいは補助用のソフトウェアをインストールする必要がある。ただ、Internet Explorer、Firefox、Opera、Safariといった主要なWebブラウザのほとんどは、すでに日本語ドメイン名に対応している。
日本語ドメイン名の登録は、gTLDまたはJPRSで行うことができる。なお、日本語ドメイン名の普及促進を目的として、日本語ドメイン名協会(JDNA)が活動を行っている。日本語ドメイン名協会では「jdna.jp」と併せて「日本語ドメイン名協会.jp」というドメインも持っている。
参照リンク
日本語ドメイン名協会
日本語ドメイン名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/15 16:25 UTC 版)
日本語ドメイン名(にほんご-めい)とは国際化ドメイン名(IDN)のうち、日本語文字(ひらがな、カタカナ、日本語漢字など)によって表現されたドメイン名である。
- ^ “JPドメイン名の登録数(累計)の推移”. 株式会社日本レジストリサービス. 2018年8月28日閲覧。
- ^ “インターネット 歴史の一幕:国際化ドメイン名の標準化 - JPNIC”. 日本ネットワークインフォメーションセンター. 2018年8月28日閲覧。
- ^ “ドメイン名の歴史(日本語JPドメイン名 - 導入の背景とその経緯 -)”. 株式会社日本レジストリサービス. 2018年8月28日閲覧。
- ^ 日本語.jp 「対応環境について」2010年3月19日閲覧
- ^ マイクロソフト「Internet Explorer 7 での国際ドメイン名のサポート」2006年3月16日
- ^ The Chromium Projects 'IDN in Google Chrome' 2013年6月2日閲覧
- ^ mozilla.org 'IDN-enabled TLDs' 2010年3月18日閲覧
- ^ Opera Software 'Advisory: Internationalized domain names (IDN) can be used for spoofing.' 2005年2月25日
- ^ Bugzilla 'Bug 283016 - Make it possible to blacklist characters in domain names' 2005年2月21日
- ^ アップル「Safari の国際化ドメイン名のサポートについて」2008年10月4日
- ^ Net Application 'Browser Version Market Share' 2011年8月8日閲覧
- ^ JPNIC「国際化ドメイン名」2010年3月18日閲覧
- ^ JPRS「指定事業者制度」2008年7月22日閲覧
- ^ @IT「いますぐ使える国際化ドメイン名の理論と実践」2003年2月11日
- ^ JPRS「国際化ドメイン名(IDN)を言語に関連付けて登録するためのガイドラインがRFC化」2004年4月15日、JPNIC「IDN-AdminガイドラインがInformational RFC(RFC3743)として発行」2004年4月19日
- ^ JPRS「JPRSがRFC準拠の日本語JPドメイン名登録管理サービスを本日より開始」2003年7月10日
- ^ ベリサイン '国際化ドメイン名' 2013年5月28日閲覧
- ^ DotAsia Organisation 'DotAsia Announces the launch of .Asia Internationalized Domain Name (IDN) for the Global Chinese, Japanese and Korean Internet Community' 2013年5月28日閲覧
- ^ NeuStar 'NeuStar Launches Chinese and Japanese Language Domain Names In .BIZ TLD' 2007年3月22日(インターネットアーカイブ)、NeuLevel 'International Domain Names (IDN) Language Support Guide' 2013年5月29日閲覧
- ^ Afilias 'Internationalized Domain Names' 2013年5月28日閲覧
- ^ Museum Domain Management Association 'Supported scripts and languages' 2013年5月29日閲覧
- ^ Public Interest Registry 'Internationalized Domain Name (IDN) Questions' 2013年5月29日閲覧
- ^ Telnic Limited 'IDN.tel Archived 2011年8月24日, at WebCite' 2013年5月28日閲覧
- ^ NIC.AC 'IDN Code Points Policy for the .AC Top Level Domain'、NIC.SH 'IDN Code Points Policy for the .SH Top Level Domain Archived 2014年9月25日, at the Wayback Machine.'、NIC.IO 'IDN Code Points Policy for the .IO Top Level Domain Archived 2005年12月18日, at the Wayback Machine.'、NIC.TM 'IDN Code Points Policy for the .TM Top Level Domain'、2013年5月29日閲覧
- ^ .CO Internet '.CO Registry Announces the Global Launch of Asian Internationalized Domain Names' 2013年5月28日閲覧
- ^ CentralNic 'Internationalised Domain Names (IDNs)' 2013年5月29日閲覧
- ^ PW Registry 'Introducing .PW' 2013年5月28日閲覧
- ^ TonicJapan「日本語ドメインついて」2013年5月29日閲覧
- ^ Internet Watch「PIRが“日本語.org”を一斉抹消と告知、国内レジストラは反発」2004年1月13日、Internet Watch「PIR、“日本語.org”などIDNの一斉抹消は中止へ」2004年1月19日、マイコミジャーナル「日本語ドメインは今、どうなっているのか」2004年2月18日
- 1 日本語ドメイン名とは
- 2 日本語ドメイン名の概要
- 3 現状
- 4 脚注
- 日本語ドメイン名のページへのリンク