ホワイトリストとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ホワイトリストの意味・解説 

ホワイト‐リスト【white list】

読み方:ほわいとりすと

好ましいもののリスト優良企業適格者、よい図書映画の一覧など。ブラックリストに対していう。白表。→ホワイトリスト方式


ホワイトリスト

【英】whitelist

ホワイトリストとは、注意警戒必要があるか否かを示す一覧(リスト)のうち、特に注意警戒不要である対象列挙したリストのことである。

ホワイトリストに対して注意警戒が必要である(警戒すべき)対象列挙したリストは「ブラックリスト」と呼ばれる

ホワイトリストによるアクセス制限は、アクセス可能な対象指定する指定した対象へのアクセスのみ許可する方式となる。このため不本意なアクセス可能性大幅に減らすことができるが、その反面アクセスできる範囲大幅に制限することになる。

ホワイトリストは主にペアレンタルコントロールアクセス制限手法や、官公庁などの大組織におけるセキュリティ対策の手法などとして採用される。ホワイトリストとブラックリスト併用するシステムも多い。


ホワイトリスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 01:53 UTC 版)

ホワイトリスト英語: whitelist)とは、警戒する必要のない対象の一覧表のこと。対義語はブラックリスト人種などの差別的な表現となる可能性(黒色が悪い・白色が良いという表現)を避けて、セーフリスト英語: safelist)とも呼ばれる。

概要

取引通信、その他サービスの提供などを行う際、サービスを提供してよい相手か否かを判断する方法には大きく分けて2つの方法がある。

基本的にすべての相手に対してサービスを提供するが、特定の相手に対してはサービスを拒否したり制限するものがAllowDeny方式であり、サービスを拒否する相手の一覧を記したものがブラックリストである。金融機関の与信事故情報、警察の保有する指定暴力団構成員リスト、商店や企業等においては出入り禁止(通称:出禁)もこの一種である。

それとは逆に、すべての相手に対してサービスを拒否しておいて、特定の相手に対してのみサービスを提供するものが、DenyAllow方式であり、サービスを提供する相手の一覧を記したものがホワイトリストである。商店や企業における上得意客リストや、国家間のホワイト国リスト、個人的な信頼関係に基づく特別待遇(いわゆる「顔パス」)もこの一種である。

サービスを拒否する相手よりも、許可する相手のほうが少ない時に有効な方法である。

危険性

ホワイトリストに指定した対象は、それ以外の対象と比較して特権を得ることになる。そのため、リストへの指定時には、リストへ指定する根拠が明確でなければ、サービス提供をしてはいけない相手に特権を与えることになってしまい、情報セキュリティや安全保障を目的にしたリストの場合は特に危険である。

また、一度ホワイトリストに指定した対象であっても、適宜再評価をしなければならない。警戒すべき対象が1件でもホワイトリストに指定されていれば、ホワイトリストに指定されている対象すべてを警戒しなければならなくなり、ホワイトリストの存在が意味を成さなくなるからである。ホワイトリストに指定されていることを根拠に自動的にアクセス許可を行う情報システムなどの場合、脆弱性に直結する。

使用例

インターネット

例えば、青少年にインターネットを扱わせる場合、青少年に見せても安全なページだけを登録しておき、それ以外のページにはアクセスできないようにすると安全である。このとき、青少年に見せても安全なページのリストアップが「ホワイトリスト」にあたり、青少年に見せても安全なページ(ホワイトリスト)にしかアクセスできないようにする方法は「ホワイトリスト方式」と呼ばれる。

日本の携帯電話においては、電気通信事業者が認めた公式ウェブサイトであり、かつ限定したカテゴリーに属するウェブサイトのみアクセスできる方式を「ホワイトリスト方式」としている。したがって、非公式サイトはホワイトリストからは排除されている。なお、総務省の「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する検討会」中間とりまとめでは「13 歳未満の小学生が利用する携帯電話のフィルタリングサービスとして推奨することは可能だが、18歳未満の青少年一般に推奨するには不適当であろう。」と結論付けており、その性格を明らかにするため「携帯事業者提供リスト方式」と呼ぶことがふさわしいとしている[1]

メール・電話

電話電子メールにおいては、着信・受信を許可する対象が「ホワイトリスト」と呼ばれる。

貿易管理

大量破壊兵器に製造につながりかねない戦略物資の取引を管理する貿易管理においては、同盟国など信頼できる相手国に対して優遇措置を与えることがあり、日本の貿易管理においては通称してホワイト国と呼ばれる。

参考文献

関連項目


ホワイトリスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 16:38 UTC 版)

暗号資産交換業者登録一覧」の記事における「ホワイトリスト」の解説

暗号資産交換業者一覧で公開されている項目には「取り扱う暗号資産」が含まれているが、これは通称「ホワイトリスト」と呼ばれており、下記暗号資産該当する。ホワイトリスト入りしている暗号資産は他の暗号資産比べて安全性と信頼性が高いと評価することができるが、金融庁はこれらの暗号資産資金決済法上の定義に該当することを確認したにすぎず、それを直接的に保証しているわけではないことに注意が必要である。 BTC(ビットコイン) ETH(イーサリアム) ETC(イーサリアムクラシック) LSK(リスク) FCT(ファクトム) XRP(リップル) XEM(ネム) LTC(ライトコイン) BCH(ビットコインキャッシュ) MONA(モナコイン) XLM(ステラルーメン) QTUM(クアンタムBAT(ベーシックアテンショントークン) IOST(アイオーエスティー) ENJ(エンジンコイン) OMGオーエムジー) XTZ(テゾス) QASH(キャッシュ) HT(フォビトークン) LN(リンク) RYO(こばん) FSCC(フィスココイン) NCXC(ネクスコイン) CICC(カイカコイン) ZAIF(ザイフ) CMS(コムサ) TRXトロンATOMコスモスDOT(ポルカドット) OKB(オーケービー) PLT(パレットトークン) ADAエイダコインLINK(チェーンリンク) XYMシンボル) JASMY(ジャスミーMKRメイカーDEP(ディープコイン) COT(コスプレトークン)

※この「ホワイトリスト」の解説は、「暗号資産交換業者登録一覧」の解説の一部です。
「ホワイトリスト」を含む「暗号資産交換業者登録一覧」の記事については、「暗号資産交換業者登録一覧」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ホワイトリスト」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ホワイトリスト」の関連用語

ホワイトリストのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ホワイトリストのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2025 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリの【ホワイトリスト】の記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのホワイトリスト (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの暗号資産交換業者登録一覧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS