日本国内での概要とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 日本国内での概要の意味・解説 

日本国内での概要

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 01:42 UTC 版)

ジャージー種」の記事における「日本国内での概要」の解説

日本では1877年明治10年)に官営牧場である取香種畜場(のちに下総御料牧場改称)がアメリカより牝3頭・牡2頭を輸入したのが最初である。その後神津邦太郎は、1887年明治20年) 12月洋式牧場として神津牧場群馬県甘楽郡下仁田町当時北甘楽郡西牧村)に創設し1905年明治38年8月アメリカ渡り当時農商務省より委託され北米酪農業調査に従う傍ら各地牧場訪ねジャージー種牡牛4頭、牝牛20頭を購入カナダ赴いて、フレンチ・カナディアン及びエアシャー牝・牡17頭、総計45頭の大量優秀な純粋種を輸入した。これらのジャージーはいずれ当時世界的に名声博した系統であり、これを基礎とした改良繁殖により、わが国ジャージー改良先鞭つけられた。その後国内では群馬県において小規模に飼育される程度であまり増えなかったが、専業搾乳業者飲用乳の乳脂率を調整するために少数飼育していた。 戦後は、1954年昭和29年)には食糧自給のための畜産振興企図した酪農振興法の制定により、原料生産地帯に本種が奨励されオーストラリアニュージーランドアメリカから1960年昭和35年)頃までに12,434頭が輸入され北海道日高釧根地区に2,519頭、青森県十和田地区に2,519頭、岩手県岩手山麓に1,374頭、岡山県美作地区に1,275頭、熊本県阿蘇地区に1,033頭、他長野県山梨県八ヶ岳山麓地域宮崎県霧島高原など12道県集約農業地域希望者に配布されたが、輸入先により差違があったと伝えられている。 1964年昭和39年)には約28,000頭ほどまでに増えたが、牛乳メーカー歓迎せず、また、飲用地帯拡大伴って乳量が多いホルスタイン種押され漸減し、2016年平成28年3月現在の国内飼養頭数12,739となっている。 2016年現在中心的な産地岡山県真庭市蒜山高原などである(2016年平成28年3月末において岡山県内で2,393頭)。これはジャージー種生産量日本一となっている(全国19%)。ついで、熊本県小国町南小国町の1,338頭((小国2016年平成28年)の3月時点全国11%)。北海道には3,148頭が飼育されており、飼養戸数では558戸と全国で一番多い。登録頭数の多い農家一覧からみると、岩手県二戸郡一戸町秋田県にかほ市群馬県甘楽郡下仁田町などに比較集中している。 なお、こどもの国園内牧場などスケールメリット望めない都市近郊牧場において、ジャージー乳の高脂肪高品質特色とした乳製品(バター・チーズ・アイスクリーム・ヨーグルト)作り直販を行う小規模な牧場が数頭単位飼育する例が散見される

※この「日本国内での概要」の解説は、「ジャージー種」の解説の一部です。
「日本国内での概要」を含む「ジャージー種」の記事については、「ジャージー種」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「日本国内での概要」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「日本国内での概要」の関連用語

日本国内での概要のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



日本国内での概要のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのジャージー種 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS