日本国内での放送に関しての問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 11:38 UTC 版)
「ライヴエイド」の記事における「日本国内での放送に関しての問題点」の解説
当時は衛星中継の技術が発達していなかったことや、過去に例のなかった長時間の生放送ということもありハプニングが続出した。 衛星中継の中断 時々衛星の不具合で0.5秒程度中継が途切れ砂嵐になることがあったが、フィラデルフィアからブライアン・アダムスが出演した時に歌いだす直前で衛星中継が完全に途切れてしまった。映像は急遽フジテレビのスタジオに切り替わり司会者とゲストのトークで場をつなげたが、結局ブライアン・アダムスの映像は放送されなかった。また、U2のパフォーマンスなどに映像が波打つようなノイズが入った。 CMのタイミング 海外からの中継でアーティストが熱唱し、盛り上がっている所で唐突にもCMを入れることが何度もあった。特に、ビーチ・ボーイズが曲のサビを歌っている時にCMへ切り替わった際には視聴者から抗議が殺到した。 邦楽アーティストの出演 下記にもあるように、邦楽ファンの取り込みも狙ってか海外からの中継を中断してフジテレビが独自にスタジオで収録した邦楽アーティストのパフォーマンスを流した。もちろんその時は洋楽ファンから抗議が殺到した。 同時通訳の技術不足 海外からの中継でアーティストのMCはすべてフジテレビ側の同時通訳が日本語に吹き替えたが、同時通訳のはずなのにまるで台本を棒読みしているかのようなぎこちない通訳は大変不評だった。 ゲストのチャリティへの理解不足 スタジオへ集まったゲストのアーティストへ「このようなチャリティコンサートについてどう思いますか?」と司会の逸見が質問していったが、ほとんどのアーティストが「う~ん、いいんじゃないですか」程度の意見しか答えられなかった。ラッツ&スターのメンバーに至っては、他のアーティストがスタジオのカメラに向かって答えている時も変な顔やピースなどをしてカメラに割り込み、緊張感の欠如を晒してしまった。そんな中でも、帰国子女の早見優が見事な英語でスタジオに来ていた外国の合唱団にインタビューするなど評価すべき点もあった。 なお、これはフジテレビに非があるわけではないが、深夜に募金申し込みの電話番号と一桁違いの電話番号を使っている病院の電話へ間違い電話が殺到し、司会の逸見が「大変迷惑しているそうなのでどうか電話番号はお間違いのないようお願い致します」と放送中呼びかけた。佐野元春は番組の進行やゲストのトークに嫌気が差し、途中で退席した。(ライヴ.エイドの奇跡より)
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