日本のかまど神とは? わかりやすく解説

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日本のかまど神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 05:28 UTC 版)

かまど神」の記事における「日本のかまど神」の解説

火の神であると同様に農業家畜家族を守る守護神ともされる竈神久那土神とも呼ばれることがある一般にかまどや炉のそばの神棚幣束神札祀るが、祀り方の形態地方によって様々である。東北地方では仙台藩領北部宮城県北部から岩手県南部)では、竈近くカマ神カマ男と呼ばれる粘土または木製の面を出入口屋外向けて祀る新築する際に家を建てた大工余った材料で掘るもので、憤怒形相をしており陶片で歯を付けたりアワビ貝殻を目に埋め込んでいるのが特徴信越地方では釜神といって、約1尺の木人形2体が神体であり、鹿児島県では人形風の紙の御幣祀っている。竈近く幣束神札納めて祀ったり、炉の自在鉤五徳神体とする地方もある。島根県安来市につたわる安来節火男象徴しているということ言われている。沖縄奄美群島ではヒヌカン火の神といって、家の守護神として人々には身近な神である。 日本の仏教における尊像三宝荒神は、かまど神として祀られることで知られる。これは、清浄尊んで不浄排するということから、火の神繋がった考えられている。また近畿地方中国地方では、陰陽道神・土公神がかまど神として祀られ季節ごとに春はかまど、夏は門、秋は井戸、冬は庭へ移動する考えられている。 神道では三宝荒神ではなく、竈三柱神稀に三本荒神)を祀る。竈三柱神はオキツヒコ(奥津日子神)・オキツヒメ(奥津比売命)・カグツチ軻遇突智火産霊とされる。オキツヒコ・オキツヒメが竈の神で、カグツチホムスビ)が火の神である。 住居空間では竈は座敷などと比べて暗いイメージがあることから、影や裏側領域霊界他界)と現世との境界構成する場所とし、かまど神両界媒介秩序更新といった役割を持つ両義的な神とする考え方もある。また、性格激しい神ともいわれ、この神は粗末に扱うと罰が当たる、かまどに乗ると怒るなど、人に祟りをおよぼすとの伝承もある。 今川貞世今川仲秋静岡市葵区にある奥津彦神社を深く信仰した。

※この「日本のかまど神」の解説は、「かまど神」の解説の一部です。
「日本のかまど神」を含む「かまど神」の記事については、「かまど神」の概要を参照ください。

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