新世界 (浅草)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/16 08:04 UTC 版)
新世界(しんせかい)は、東京都台東区浅草にかつて存在した日本の複合娯楽ビル。斜陽にあった浅草公園六区の再興を期し、大温泉浴場やマンモス劇場キャバレーを備えた「娯楽のデパート」として1959年(昭和34年)11月3日に開館したが[2][3]、13年後の1972年(昭和47年)頃には閉館した[4]。
注釈
- ^ 開業当時の頃には住所を「浅草公園第四区一号地ひょうたん池跡」などとしているものもある[2]。
- ^ 『近代建築』は塔屋は3階建てとしているが、その他の資料に従った[5][3]。
- ^ 曾野はマジックランドとプレイランドは6・7階にあると記している[12]。
- ^ 1970年(昭和45年)11月の時点で、6階のお化け屋敷の真下は「パチンコスマートボール」となっていた[19]。
- ^ 三木英一郎は1941年(昭和16年)に明治大学商科を卒業。昭和銀行、召集、古河電工を経て、終戦の翌日に古河電工へ辞表を提出。宇都宮で同年10月に進駐軍専用キャバレーを開業した。その他の運営施設に「グランド立川」「ホテル三吉」「池袋ニュー・グランド」「クラブ・パール」「レストラン・ナポリ」などがあった[27]。
- ^ 1,000坪の土地で、三木は「世界一の社交場」の建設を考えていたが、既に銀座東急ホテルの建設が決定していたことから買収はできなかった[28]。
- ^ 開業前の10月の時点で、新世界はフジテレビの番組「歌の饗宴」(毎週水曜日12時15分)のスポンサーを務めてもいた[2]。
- ^ 『火災』の武井は火災発生日を26日、出火場所のお化け屋敷の階を6階としているが、朝日・毎日・読売新聞に従った。
- ^ 上映を中止した映画館について、『読売新聞』は3館[33]、『毎日新聞』は4館としている[34]。
出典
- ^ a b c d 『読売新聞』1971年7月22日東京朝刊13頁「馬にくわれる浅草シンボル 六区の「新世界」」
- ^ a b c d 『読売新聞』1959年10月25日東京朝刊20頁、新世界の広告
- ^ a b c d e f 富田 1960, p. 156.
- ^ a b 『朝日新聞』1972年6月7日東京夕刊3頁「〈ニュース・グラフ〉さびれゆく浅草 名物「新世界」も変身」
- ^ a b 曾野 1961, p. 241.
- ^ a b 「浅草 新世界ビルディング」『近代建築』1959年12月号
- ^ a b c d e f g h i j k l 「"東京タワーと並ぶ" 娯楽のマンモスセンターを建てた男 三木英一郎氏」『実業界』1959年12月号
- ^ a b 伊藤 1959, p. 26.
- ^ a b 曾野 1961, p. 246.
- ^ a b c d 富田 1960, p. 157.
- ^ a b c d e f g 『読売新聞』1959年11月2日東京夕刊6頁、新世界の全面広告
- ^ a b c d e f 曾野 1961, p. 242-243.
- ^ a b 曾野 1961, p. 243-244.
- ^ 曾野 1961, p. 244-245.
- ^ a b 『読売新聞』1959年12月29日東京朝刊10頁、新世界の広告
- ^ a b c 三島由紀夫「「百萬圓煎餅」の背景――淺草新世界」『三島由紀夫全集 第三十卷』(1975年、新潮社)
- ^ a b c d 『読売新聞』1959年11月2日朝刊10頁「〈東京ニューフェース11〉浅草に昔の繁栄を "斜陽返上"のピンチヒッター」
- ^ 富田 1960, p. 156-157.
- ^ a b c d e f 武井勝徳「東京浅草の新世界ビルの火災」『火災』1971年、日本火災学会
- ^ 望月 1960, p. 78.
- ^ 『読売新聞』1955年6月26日朝刊6頁「浅草のノスタルジア 12階建ビル ひょうたん池に来月着工」
- ^ a b 『朝日新聞』1958年12月27日東京朝刊12頁「〈今年のあとがき〉売れぬ「新世界ビル」」
- ^ a b c 『朝日新聞』1958年7月14日東京朝刊8頁「当分、立ちぐされ? 工事中止の「浅草新世界ビル」」
- ^ a b 「人と仕事 大衆に娯楽を――新世界社長 三木英一郎」『サングラフ』1961年10月号(サン出版社) 53-55頁。
- ^ 望月 1960, p. 79.
- ^ a b 伊藤 1959, p. 28-29.
- ^ 伊藤 1959, p. 26-27.
- ^ 伊藤 1959.
- ^ a b c d 望月 1960, p. 81.
- ^ 伊藤 1959, p. 29.
- ^ 『朝日新聞』1959年3月26日東京朝刊12頁「新名所への工事再開 ひょうたん池跡の新世界ビル」
- ^ 「浅草新世界ビル」『新建築』1960年1月号
- ^ a b c d 『読売新聞』1970年11月26日東京朝刊13頁「浅草の「新世界」で火事 ヤジ馬三千人で大混乱」
- ^ a b c d 『毎日新聞』1970年11月26日東京朝刊16頁「浅草"新世界ビル"火事 おトリさんでにぎわう映画街」
- ^ 『朝日新聞』1970年11月26日東京朝刊22頁「浅草ロックでビル火事 「新世界」五・六階焼く 三のトリ 三千人で大混雑」
- ^ 三島由紀夫「百萬圓煎餅」『三島由紀夫全集 第十卷』(1973年、新潮社)
- 1 新世界 (浅草)とは
- 2 新世界 (浅草)の概要
- 3 エピソード
- 4 脚注
「新世界 (浅草)」の例文・使い方・用例・文例
- コロンブスは約500年前に新世界に到着した
- 新世界の神となる。
- 僕は新世界の神となる。
- 彼らは、原住民のインディアンがわずかに住んでいたこの新世界に世界の各地からやってきて家を気付いたのであった。
- 新世界だからな。
- すばらしい新世界.
- 新世界[アメリカ大陸]の探検.
- 新世界、旧世界
- 遠く離れた鼻孔がある新世界の猿の、遠く離れた鼻孔がある新世界の猿に関する、または、幅の広い鼻のある人間に関する
- ある分類では、カルデウエリスの亜属と考えられる―マヒワと新世界ゴシキヒワ
- 新世界の大型のスズメ
- ホオジロと、新世界スズメの一部
- 新世界ホオジロを含む、北米の小型のフィンチの属
- 新世界ヒタキ
- 中米と南米に最も生息するが合衆国とカナダにもいる新世界タイランチョウ
- 新世界回帰線の燕雀類
- 新世界ブユムシクイ
- 新世界のツグミ
- 新世界産ムクドリモドキの一種
- 新世界のカケス
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